君と僕だけの時間 (ページ2)

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その2 確かめたいページ2

始業式。
それは、退屈な1日。
今日から2学期が始まるが、そんなのどうでもええ。
まだ夏休みが良かった訳でも無い。
早く家に帰りたいとかでも無い。
ギターが弾きたい。
バンドがしたい。
それでしか、俺の退屈は満たされない。
他の事は、どうでもええわ。

このクラスに転校生が来た。
担任が紹介しているが、特に興味は無い。

『水沢Aです。よろしくお願いします』

転校生は下を向いて、誰とも目を合わせないように自己紹介をした。
彼女の席は、どうやら俺の隣らしい。
はあ、面倒くさいな。
早くバンドの練習したいわ。
でも、どんな顔してるんやろ。
視線を外から彼女に向けてみた。
あ、目が合ったわ。
とりあえず笑っておくか。
せやけど、

……意外とかわいいな。

これは一目惚れか？
ふっ、まさか俺がな。
まあ、でも、確めてみるかな。
この気持ちを。