鬼札【鬼滅の刃】 参

壱百参拾陸 ページ48

夜＿＿＿


貴「・・・。」


縁に頼んで巡察してもらう。


妾は屋敷にこもり日輪刀を卓上に置く。


昨日の件で仕込み刀は白色から赫色に変化した。


任務時にのみ使う漆黒の大太刀。


新しく作ってもらった一対の短刀。


抜いてみると、あら不思議まさかの白黒！！


不思議なものだねぇ・・・。


机と対面して“遺書”を書く。


他の隊士はいつも任務の時は書いている(らしい)。


＿＿＿＿＿いつ死ぬのか分からないから。


妾にはこれまで必要じゃなかった。死ぬことはなかったから。


でも、今回“自我”が死ぬ可能性が高い。


あの鬼舞辻無惨のことだ、妾の記憶を自分の都合のいいようにいじって鬼殺隊を妾の手で滅ぼし絶望させる。


性格が悪い！←


サラサラと書いて、刀の鞘に結んでおく。


いつ、自分が自分じゃなくなるのかよく分からない。


今までは抑えることが可能なくらい鬼化していた。


鬼舞辻の血がまだ限界を超えていない。


だから正気のままだ。


血を過剰に与えられたらただじゃ済まされない。


今までにない恐怖が自身を襲った。


貴「ヒュー・・・。ヒュー・・・。」


妾は過呼吸をして気を失った。

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