鬼札【鬼滅の刃】 参

壱百拾壱 ページ22

竈門炭治郎side


刀鍛冶の里の事件から数日＿＿＿


俺は怪我の治療のため蝶屋敷でお世話になっていた。


そこに俺の担当の刀鍛治・鋼鐵塚さんが息が切れている状態で入って来た。


「鋼鐵塚さん!! 怪我が大丈夫そうですか？良かった！」


鋼鐵塚「ハァハァハァ(ry。」


「大丈夫じゃない感じですか！？


かなり調子が悪そうじゃないですか！？」


それに構わず、鋼鐵塚さんは俺に新しい刀を渡してくれた。


「ありがとうございます。」


鞘から刀身を抜いてみる＿＿＿。


そこには、根元に「滅」の字が彫られ、鎬(しのぎ)は炎の形をした黒い刀身が眩く光る刃があった。

「はぁ・・・。


凄い・・・漆黒の深さが違う・・・。」


鋼鐵塚「鉄の質がいいし前の持ち主が相当強い剣士だったんだろう。」


「滅の文字････。」


鋼鐵塚「これを打った刀鍛冶が全ての鬼を滅するために作った刀だ。


この刀以降、柱だけが惡鬼滅殺の文字を刻むようになったそうだ。」


「前の戦いで使った時はこの文字は無かったような･･･」


俺が呟いた瞬間＿＿＿。


鋼鐵塚「研ぎ終えてなかったのにお前らが持っていったからだろうが！


錆が落としきれてなかったんだよ。


てめぇブチ殺すぞ。」


「すみません。」俺は素直に謝った。


鋼鐵塚「お前は今後死ぬまで、俺にみたらし団子を持ってくるんだぞ、分かったな？」


そのまま鋼鐵塚さんは帰って行った。


竈門炭治郎side end

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