鬼札【鬼滅の刃】 弐

肆拾捌 ページ5

引き続きno side



数日後、杏寿郎の怪我もだいたい治ったということでAを除く柱は産屋敷へと尋ねた。


産屋敷「よく生きて帰ってくれたね、杏寿郎。」


煉獄「有り難きお言葉ですが・・・。」


産屋敷「分かっている、Aさんのことだろう？」


お館様は少し悲しい顔をして答える。


煉獄「そういえば、お館様はAのことをさん付けしていますよね。なぜなのですか？」


産屋敷「彼女は私の“師匠”だよ。そして“友人”だ。


彼女は上に立つものとしての習いを私達産屋敷家の者へ代々教えてくれた。」


宇髄「ちょっと待ってください、お館様。Aは一体何歳なんですか！？」


産屋敷「・・・彼女に直接聞いた方がいいと思うよ。怒ると怖いから。」


不死川「おい、胡蝶。Aはいつになったら起きるんだァ？」


胡蝶「そんなこと私でも分かりませんよ。


外傷はほとんど治ったのでいつ目を覚めても可笑しくないのですが、


心の傷とか精神的に負担なことがあると目が覚めないかもしれないです。」


産屋敷「目が覚めないことは先代の時にもうあったらしいよ。確か最近だと・・・。」


？「一か月は寝ていた記憶がします。」


産屋敷「そうそう、一か月は・・・え、何で知っているのだい？」


柱「俺/私 何も話していませんよ？」


産屋敷「)ハッ・・・起きたんだね、A。」

肆拾玖→←肆拾漆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す