鬼札【鬼滅の刃】 弐

伍拾伍 ページ12

貴「・・・もう終わったかえ、しのぶ？」


胡蝶「・・・。」


しのぶは妾は鬼だと聞いた後、何かと“和解”という名の拷問をする機会を探っていた。


彼女の過去を知っている身だから何とも言えないのが現実である。


そして、傷が塞ぎきっていないのに稽古して傷が開いたため、拷問される。


痛みを感じていないため、彼女の気が済むまで(拷問に)付き合うことにした。


何時間か経ったころ、ようやく妾を解放した。



胡蝶「・・・？やっぱり傷がすぐに塞がれている・・・。


けど、普通の鬼からしたら傷がふさぐのに時間が多くかかっている・・・。」


貴「最近“肉”を喰っておらんからのう。」


胡蝶「人肉ですか・・・？」


貴「勿論人ではない。＿＿＿じゃからその圧を掛けるのはやめてくれ給え。」


胡蝶「じゃあ、何ですか？答え次第ではもう少し和解に付き合ってもらいますけど。」


貴「・・・鬼の肉だよ。妾の言っている肉は。」


胡蝶「鬼の肉・・・？でも、日輪刀で斬っても消えちゃうじゃないですか。


如何やって喰うのですか？」


貴「妾の血鬼術ならば消えることはない。・・・少し残酷なやり方じゃが。」


胡蝶「・・・。傷を治しますね。」


・・・如何やら本当の“和解”に成功したようである。


その後、妾に泣きついて謝ってきたからである。

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