鬼札【鬼滅の刃】

参 ページ5

貴「・・・。」


少年の気持ちは今まで家族が鬼になってしまった者たちと同じだった。


だからといって妾たちは何もすることが出来ない。


考え事をしていたら少年は土下座をした。


貴「へっ・・・！？」


？「お願いします・・・！」


貴「いや、だからｔ冨岡「生殺与奪の権利を他人に握らせるなっ！」おぉ、これは驚いた・・・。」


少年は冨岡君の怒鳴り声でハッとする。


冨岡「惨めッたらしくうずくまるのはやめろ！


そんなことが通用するならお前の家族は殺されていない！


奪うか奪われるときに主導権を握れない弱者が妹を治す？仇を見つける？笑止千万！


弱者には何の権利も選択肢も無い！ことごとく強者にねじ伏せられるのみ！


＿＿＿妹を治す方法は鬼なら分かるかもしれない。


だが！鬼どもがお前の意思や願いを尊重すると思うなよ！


当然、俺もお前を尊重しないっ！それが現実だ！


・・・なぜさっきお前は妹に覆いかぶさった？そんなことで守ったつもりか！？


なぜ斧を振らなかった？


・・・なぜお前は俺に背中を向けた？」


いつもより饒舌な冨岡君。でも、ストレートに言いすぎなのでは？


冨岡「そのしくじりで妹を奪われている。お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ！？」


＿＿＿でも、串刺しにはできなかった。


それにしても冨岡君がすぐに鬼の頸を刎ねなかった。


根は優しいんだろうな。私とは違って。


少年の目から涙が出ていた。

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