鬼札【鬼滅の刃】

弐拾捌 ページ32

貴「・・・ん？手紙？」


産屋敷「では、手紙を。」


女子「はい。」


いつも最終選抜で案内役を務めていた女子が手紙を読む。


女子「こちらの手紙は元柱である鱗滝左近次様から頂いたものです。一部抜粋して読み上げます。」


貴「なるほど、そうきたか。」


内容としては禰豆子ちゃんは、二年間に一度も人を喰っていないとのこと。


人を喰らったときは竈門君と共に左近次も冨岡君も切腹するとのことらしい。


貴「・・・ん？妾の名がないのは何故じゃ？


妾が左近次に送ったのじゃから妾も処罰を受けないといけぬのう。


＿＿＿しかし、人を襲わぬ証明は未だにはっきりしておらぬぞ、お館殿？」


産「確かに、人を襲わないという証明は出来ない。


＿＿＿＿ただ逆に襲うという証明も出来ない。


禰豆子が二年間人を喰わずにいるという事実があり、禰豆子の為に四人の者の命が賭けられている。


これを否定する為には、否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない。」


先ほどまで反対していた声が聞こえなくなってしーんと静まり返ったとき・・・


不死川「俺が証明しますよ、鬼の醜さを！」


不死川君は自身の右腕を斬りつけて血を流す。


そして、箱の中にいるだろう禰豆子ちゃんを傷つける。


竈門「禰豆子！？」

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