鬼札【鬼滅の刃】

壱拾壱 ページ14

少年もとい竈門君が戻ってきたので一言を告げて狭霧山近くの森に向かう。


貴「・・・頼んだぞえ、＿＿＿＿左近次。」


鱗滝「嗚呼、承知しました。・・・Aさん。」


貴「長話をしたいがお館様のお呼び出しがあってな。


＿＿＿＿二人を頼んだぞ。」


鱗滝「)コクッ」


左近次＿＿＿鱗滝と別れ、いつの間にかお屋敷にいた。


貴「・・・。」


番傘を閉じ、足音が響くように歩く。


貴「＿＿＿ただいま戻りました、お館殿。して、用件は？」


産屋敷「Aさんですか。話がしたいと鎹烏を送ってきたのはあなたではありませんか？」


貴「もし、異端児が入ってきたらお主はどう対処する？」


産屋敷「どういう異端児でしょうか？」


貴「・・・鬼子を連れた者じゃ。」


産屋敷「まさかあなたは・・・！？」


貴「まっ、最終選抜に合格したら＿＿＿じゃが。」


産屋敷「育手に送ったのですね。」


貴「その鬼子は人を食わぬらしい。実際その子から人喰いの臭いはしなかった。


＿＿＿もしかしたら彼女は常識を覆せるかもしれぬ。」


産屋敷「Aさんがそれほどのことを言うことは


＿＿＿つまり期待をしているのですか？」


貴「勿論、鬼殺隊の大半は鬼を憎しみ、仇である鬼を殺す。それは承知の上じゃ。」


産屋敷「＿＿＿私は良いと思います。あなたの覚悟は分かりましたから。」


貴「ありがたき幸せ。」


取り敢えずお館様の許可ももらったわけだから大丈夫じゃろう。

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