鬼札【鬼滅の刃】

肆拾 ページ46

貴「ん？ここは・・・？」


広い草原の中、妾は一人ぽつんと立っていた。


貴「成程・・・。こうやって良い夢を見させるのか・・・。」


少し歩いていると、亡くなっていたはずの柱たちが駆け寄ってきた。


自分の不甲斐無さに涙があふれ、刀を抜き己の頸に手を掛ける。


貴「妾にとっての良い夢はな、今の柱たちと笑い合うこと。


＿＿＿＿こんな幻なんぞ唯の悪夢よ。」


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目を覚まし、杏寿郎達を見るとまだ眠っているようだった。


魘夢「あれぇ？もう目が覚めちゃったの？いい夢を見せたつもりなのに・・・。


流石柱だね！でも、こんなにいっぱいいる人間たちを俺におあずけさせられるのかな？」


挑発か・・・。じゃが、そんなで動揺してはいけぬ。


貴「あんな夢しか見せれぬとは・・・お主の血鬼術もポンコツじゃのう。


＿＿＿＿それに大量の血を与えられて体の負担が大きいじゃろう？」


魘夢「・・・くそっ！お前には死ぬほど辛い悪夢を見せてやる！」


貴「・・・ほう。それは見物じゃ。やってみ給え・・・やれるものならば。」


魘夢はさっと消えてしまい、代わりに沢山の眼が現れる。


貴「(これが奴の本気なのか・・・。笑わせる。)」


巨体の分身みたいな鬼が現れ、咄嗟に刀を振るわせ頸を斬る。


しかし、壁の眼と眼が合ってしまい強制的にまた眠らされた。

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