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坊さんはどろろの方を見て話し始める。
坊さん「例えば今私には、お前さんが綺麗な真っ白い炎に見える。」
どろろ「炎・・・?」
坊さん「言ってみりゃ魂さぁね。見てくれじゃない___中身が見えるのさ。」
どろろ「魂・・・?中身・・・?
____あ!もしかして、この名無しの権兵衛も坊さんみたいに見えるのか!?」
坊さん「かもしれないねぇ・・・。」
どろろ「じゃあ、さっき刀を抜いたのは・・・。」
貴「刀を抜いたっておいおい、殺されないだけそなたら運がいいな!」
どろろ「殺され、って!?」
坊さん「あたしゃ、さっきから気になっていたが・・・。
お前さん、何者なんだね?」
どろろ「姉貴・・・?姉貴の炎はおいらのと違うのか!?」
坊さん「そうだねぇ・・・、私は長く生きてきたもんだけどお前さんの炎の色は初めて見たよ。
____輝くように光る紫色はね。」
どろろ「紫!?」
貴「・・・坊さん、深くは追及しない方がいいよ。質問攻めにしようが私は答えない。
____知らぬが仏・・・だろ?」
坊さん「そうだね・・・。後々知ることにするよ。」
貴「・・・!何か来る。」
どろろ「どういうことだい!?」
貴「静かに・・・。私のそばから離れないように服を掴んでな。」
そう言った途端、明かりが消えた。
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作者名:ビニビニ | 作成日時:2019年4月23日 19時