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屋敷に入ると、伝吉は「では・・・。」と襖を閉める。
私はこっそりと外を出る。
貴「・・・そこに待機しているということは、察し済み・・・か。」
ずっと気になった井戸らしきものの中に入る。
どうやらどこかにつながっているようだ。
上を上った先には先客がいたようだった。
貴「・・・貴君もここで囚われているのかい?」
?「おや?その声は・・・!?」
貴「どこかで会ったような・・・?まぁ、坊さん。ここはどこだ?」
坊さん「私もさっぱりじゃ。寝ている間に連れ込まれちまってな。」
貴「貴君も化け物・・・鬼神の噂でか?」
坊さん「そうだね・・・。」
貴「・・・もう少しばれないような仕掛けを作らないのかな?部屋の中に井戸なんて作るやつなどいないと思うのだが・・・。」
坊さん「お前さんはそこからここに入ってきたのかい?」
貴「あぁ。出口はあの万代ってやつのお屋敷の敷地内。しかも、奴の部屋に最も近かった。
____でも、村人は気づいていないのか?
運がどれほど良くてもばれるときはきっとあるのに。」
坊さん「・・・ん?どうやら新しいお客のようだね?」
貴「予想したより少し遅い。」
坊さん「おや?知っているのかい?」
貴「・・・知ってるも何も連れの奴らだからな。」
陰に隠れて村人たちに気づかれないように息をひそめる。
ドサッ ドサッとどろろ達は地面とご対面した。←
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作者名:ビニビニ | 作成日時:2019年4月23日 19時