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私は久しぶりに悪夢を見た。
____村が燃えていた。
私の村は
なぜ仏教が関係しているのか?
私の村は神道のみを信仰していたのだ。
そして仏教の中の神が私の村のように神道を信仰する所____八百万の神々が住んでいるところに行っては破壊し自分達の領土のようにした。
私の村ではその神たちが私を生贄として差し出すなら大目に見ると言われた。
でも、村人は誰もその話に耳を傾けなかった。
私はその村の村長の一人娘であり、次期村長だったからだ。
____でも、彼らの狙いはそれだけじゃなかった。
私の血は死者を蘇らせ、どんな病気でも治すことが出来る呪力があった。
____その代償として、その死者は苦しみながら生きないといけないが。
彼らは私の血の呪力が手に入らないと分かった瞬間、村を一瞬にして火の森にした。
結局、私だけ生き残ってしまった。
村人は苦しみながら死んでいき、彼らは高笑いして消えた。
その日からだろうか____。
薬師となって各地を転々と旅したのだろうか?
____一つだけはっきり旅に出た理由を憶えている。
それは、仏への復讐だ____。
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夢は『どろろ』の原作者である手塚治虫先生の作品『火の鳥』に出てくる一節をモデルにしています。
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作者名:ビニビニ | 作成日時:2019年4月23日 19時