上弦の弐は僕の兄ですが何か？参【鬼滅の刃】

佰拾壱話 ページ19

二週間後＿＿＿


珠世「Aさん、検査結果が出ました。」


かなり分厚い資料を持ってきながら珠世殿はそう言った。


貴「・・・結果は？」


珠世殿は資料をパラパラめくりながら答えを見つけていた。


珠世「Aさん、あなたは今太陽を克服していますか？」


貴「しているといえばしているけど・・・していないとも言える。」


珠世「どういうことですか？」


貴「太陽の下では焼かれることはないけど、血鬼術や鬼特有の身体能力はなくなる。


・・・つまりは、他の人間とは大差ないんだよ。」


珠世「成程・・・、解決しました。


Aさん、貴女は今・・・鬼でもなく、人でもありません。」


貴「・・・どちらでもない？」


珠世「言い方を変えると、貴女は半分鬼で半分人間です。」


貴「・・・っ！？」


珠世「どうしてこうなったかは全く分かりません。


前例はありませんし、禰豆子さんもそういう傾向はありません。」


貴「・・・どれくらいの速度で人間に戻るんだい？」


珠世「恐らく、一年もないでしょう。


ですが、再び鬼舞辻の血を入れられたらもっと長いかと・・・。」


貴「＿＿＿そう。」


今後、鬼舞辻無惨と遭遇する機会は増えるだろう・・・。


それに、堕姫と妓夫太郎の警告もあるからね・・・。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←佰拾話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す