上弦の弐は僕の兄ですが何か？弐【鬼滅の刃】

陸拾参話 ページ20

時々魘されているのか、顔色はあまり良くない。


グサッと腕を斬り血を口の中に垂らす。


貴「・・・。」


そして・・・


貴「ゲホッゲホッ！？」


目が覚めないどころか、血を吐き出してしまった。


不死川「おい、どうなってんだ？


こんな盛大に吐かれると俺も驚くぜ？


稀血は鬼の好物じゃねェのか？」


胡蝶「もしかしたら禰豆子さんみたいに体質が変わっているかもしれませんね。


睡眠によって体力を得ているとか・・・。」


不死川「だが、あの鬼は俺の稀血に反応したぜェ？


まさか・・・！？」


胡蝶「血を受け付けなくなった・・・とかですかね？」


不死川「・・・鬼殺隊としては安心だが、今後奴はどう栄養を取るんだァ？」


胡蝶「・・・彼女自身に聞くほかないですね。」


貴「もう・・・め・・・。やめ・・・。」


その時、Aがうめき声をあげる。


ここ最近魘されてばかりなのだ。ずっと同じ言葉を吐いているように感じる。


胡蝶「起きて下さい、Aさん。


皆心配しているんですよ？


いつもみたいに笑って起きて下さい・・・！」


不死川「・・・。」


その後、「また来るからな。」と実弥が告げて蝶屋敷はひっそりと静かに静まった。


no side end

陸拾肆話→←陸拾弐話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す