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no side
イザナ「・・・おい、Aはどこにいる。」
明司「知らねぇよ。俺は執務室で待ってろってしか言われてねぇからな。」
イザナは自分の愛する存在がいないことにいら立つ。
基本的には自身の近くに常にいさせていたが、この日は少し手がかかる取引に向かっていたのだ。
相談役である明司は煙草を吸いながら彼らの女王を待っていた。
明司にとっても常に身を案じていた大切な存在である彼女を心配していた。
自分の相棒である真一郎が死んだと聞いて荒れていた。
だが、それ以上にたった一人遺された彼女の身を案じた。
その日からだろう、彼女は人が変わったような空虚の人格になってしまった。
なかなか姿を現さない女王の姿に明司も少し不審に思い始めた。
その時、屋上の方で銃声が聞こえた。
イザナ「・・・銃声？」
明司「嫌な予感がするな・・・急ぐぞ！」
二人の男は屋上へ延びる階段へ駆け上がっていった。
彼らが屋上に上り切っていた時には、彼らの女王は地に伏していた。
顳顬からは赤い血が地面を紅く染めるように流れる。
明司が脈を確認しても既に遅かったようだ。
片手に握っている銃と付近に転がっている薬莢を確認するに、自決したのだろう。
だが、その表情は全てから解放されたかのような穏やかな表情だった。
イザナ「・・・なんで？どうして死んだの？」
兄だと思っていた真一郎は死んでしまった。
血が繋がっていないとはいえ、昔は一緒にいた妹のエマも死んだ。
今度は妹であり何よりも愛していたAが自決して亡くなった。
また孤独な存在になったイザナはAのように空っぽな目になる。
腕の中でぬくもりを失ったことでAが死んだことを突きつけられる。
イザナ「ずっと一緒って言っただろ？なんで俺の前から消える？
・・・ふざけるなよ。なんで置いていくんだ！」
＿＿＿＿＿＿＿その日の月は新月だった。
【if】 モノクロの世界 ーーFinーー
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ユウ - 完結おめでとうございます。とても感動しました。いい作品を作ってくれてありがとうございました。 (2022年12月4日 13時) (
レス) @page50 id: 3402b1af7d (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - あの、東京リベンジジャーズの作品ってまだありますか？この話が良くて他にいいのあるかなって探してたんですが見つからなくて…えっと完結おめでとうございます。 (2022年7月18日 5時) (レス) id: 37480b1f74 (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - 完結おめでとうございます！こんないい作品を作ってくれてありがとうございました！！（泣） (2021年10月24日 11時) (レス) @page50 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 完結おめでとうございます。素敵な作品で、楽しんだり切なかったりと、心揺さぶられる小説でした。 (2021年10月24日 10時) (レス) @page50 id: d9f5c52c29 (このIDを非表示/違反報告)
ビニビニ(プロフ) - ひー(比古)さん» コメントありがとうございます。未来の話についてですが、誰（メンバー）と絡むとか書いていただけると嬉しいです！ (2021年10月5日 19時) (レス) id: 238444faf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビニビニ | 作成日時：2021年10月3日 12時
