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みんそくside
9月1日の朝。
新しく通う学校の職員室で担任の先生に挨拶すると、さっそく連れてこられたのはある教室の前。
中からはたくさんの話し声が聞こえてきて一気に緊張が高まった。この、初めて新しい教室に足を踏み入れて、みんなの前で自己紹介をする瞬間だけは何回味わってもなれないものだ。
「みんそく、入れー」
先生に呼ばれ、俺はドキドキしながら教室に入った。
教室に入った途端、女の子たちがキャーキャー騒ぎ始める。何これ、何でこんなハイテンションなの？
…まぁでも、今はとりあえず自己紹介をしなきゃ。
「はじめまして、僕は韓国から来たキムミンソクです。日本語はあまり上手じゃないけど、みなさんよろしくおねがいします。」
やっぱり、久々に話す日本語はちょっとおぼつかなくて、これからちゃんと学校生活を送れるのか、ましてや授業なんて理解できるのか不安になった。
それから先生に席を案内されて一番後ろの窓側から２番目の席に向かうと、左隣に女の子が座っている。
さっき前にいた時は緊張であんまり周りを見れなかったし気づかなかったけど、どうやら机につっぷして寝ているみたい。
一応隣の席だし話しかけたかったけど、起こしちゃまずいのかな？
起きていきなり隣に知らない人がいたらびっくりだろうな(^^;
それからいろいろ考えているうちにホームルームが終わると、クラスの女の子たちが集まってきて何やらいっぱい喋ってくれた。
残念ながら少し早口の日本語はほとんどどれも聞き取れなくて、聞き流しちゃったのは許してね。
それよりも気になったのは、女の子たちが近くでこんなにキャーキャー騒いでるのに気にすることなくつっぷしている、隣の席の子。
こんなにうるさくても起きないくらい疲れてるのかなぁ？
まだ朝なのにw
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作者名：ぱおみん。 | 作成日時：2015年1月5日 13時
