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すぐに目を大きく見開き、勢いよく手を離した。
「ご、ごめん！孤児院にいる子供達と同じ様に扱っちゃって…よくよく考えたら二人とも年頃の女の子なのに…」
余りにも申し訳なさそうに頭を下げるギラが不憫だったので、なんとか頭を上げてもらおうとかける言葉を考える。
「きっ、気にしないでください！…その、私お兄ちゃんとかいなかったんで逆に嬉しかったです」
「A嘘ついてない？嫌だったら嫌って言いなよ」
『いや、本当だから！』
コガネ余計なこと言わないで！目配せをするが無視されてしまう。確かに嬉しいかと言われたらそんなにではあるけど…、
チラリとギラの方を見る。
「ほっ、本当…？」
あんな捨てられた子犬の様な目をした人を責めることなんてできない…！ごめん、元いた世界のお兄ちゃん…、今だけ存在を消させてもらいます。
『なので！ギラも気にしないで下さい』
「う、うん…ありがとう」
『いえ、こちらこそです』
「…あのさ、僕に対しても敬語やめて欲しいな」
また捨てられわんこフェイスで見つめられてしまう。ずるい、これが王なのか。もしそうならこの世界の外交はすごい見つめ合い合戦になってそう。
『…分かった。じゃあ、ギラ改めてよろしくね』
私は王ではないので、ここは大人しく折れさせてもらいます。
「う、うん！…じゃなくて！ああ、俺様が守ってやるからな、お兄ちゃんに頼るんだぞ！」
「ギラ調子乗りすぎ、Aの一番の友達は私だから！」
「いや、僕はお兄ちゃんだからな！もちろん、コガネも甘えていいんだぞ」
『二人は本当に仲がいいんだね』
また一つ不安が除かれたような気がした。
元に戻る方法を探しながらだけど、もっとこの人達と仲良くなれたら良いな、なんて考えながらギラの後ろを追う。背後でまたね、と手を振るコガネにこちらも笑顔で手を振りかえす。
「A、これから先ちょっとびっくりするかもしれない移動方法を取るんだ」
『びっくりするかもしれない？そんなに？』
魔法の箒だろうか、なんとなくファンタジーな雰囲気のあるこの世界ならあり得るかもしれない。まあ、いろんな漫画読んできたしちょっとやそっと面白いデザインしてるくらいじゃなんとも思わないや。
そう思っていたけど…
「クワゴン！この子がAだよ、仲良くしてね」
『く、クワゴン…？』
そこにいたのは真っ赤なボディをした金属質で巨大なクワガタ？だった。
ロボット昆虫は属性詰め込みすぎじゃない…？
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さもえど(プロフ) - ＊桜もち。さん» コメントありがとうございます😭こちらこそ素敵なイベントに参加させていただいて光栄です！あと、すごく楽しいです！作品の感想もありがとうございます！！！ (12月22日 16時) (
レス) id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
＊桜もち。(プロフ) - イベント参加ありがとうございます💖トリップ系あまり読まないですが、とても面白いです✨ゲロウジームを可愛く思ったりリタ様の趣味に気付いたりする夢主ちゃんが愛おしいです…！続き楽しみにしてます！ (12月21日 19時) (レス) @page18 id: 17da285f26 (このIDを非表示/違反報告)
さもえど(プロフ) - 桜姫さん» 桜姫様、リクエストお受けしました！ラクレス様素敵ですよね、是非書かせていただきます！それと、いつも作品見てくださってありがとうございます。 (12月7日 23時) (レス) id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
桜姫(プロフ) - いつも読ませて頂いてます❗️クリスマス番外編のでラクレスとかは大丈夫でしょうか？ (12月7日 13時) (レス) @page13 id: 533f7f5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
さもえど(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます、励みになります☺️ (11月20日 0時) (レス) id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さもえど | 作成日時：2023年11月19日 1時
