美形嫌いのチキュートリップ【王様戦隊キングオージャー】

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「わっ私はお礼を言われることなんて何も…」

謙虚ー、そんなところもかわいい。これはまずいな…、ゲロウジームさんにすっかりハートを掴まれてしまった。

「じゃあ、また次の授業で」
『は、はい…』
「では、私も…」

二人が軽く会釈をして部屋から出ていく。
今日は何とか授業を乗り越えることができた、その達成感でなぜか嬉しくなった。とは言ってもまだジェラミーさんから漂ってくる苦手な雰囲気は消えないのだけれども…。

「でもゲロウジームさんかわいかったな…」

この世界で推しと言う概念ができたかもしれない。
あとでドゥーガさんに聞いたところゲロウジームさんはバグナラクという人間に近い遺伝子を持った虫？のような種族ならしい。そのバグナラク達を統べているのがジェラミーさんであると教えてもらった。

『確かに自己紹介の時にそんなこと言ってたな…』
「A様、狭間の国へ行かれるのですか？」
『んー、まだ決まってはないけどゲロウジームさんに会いに行きたいなとは思ってます。ていうか、ドゥーガさん年上なんですから敬語やめてくださいよ』
「いえ、A様はギラ様の大切な客人ですから。ギラ様に使えている身として貴方様に使えるのも義務なので」

お堅い人だなと思う反面そんな硬派なドゥーガさんに憧れの感情を抱いてしまう。イケオジだよな…。

「ギラ様も、ジェラミー様も喜ばれるでしょうね」
『え、なにに？』
「A様がバグナラクと交流を持とうとしている事です」
『そんなにめでたい事なんですか？』

難しい問題ですね。そう言ってドゥーガさんに話を誤魔化された。苦労人のこの人に余計な負担を負わせたくない、そう感じたので会話を切り上げた。部屋を後にして、ギラに用意されている質素ながらも綺麗な造りをしている仮住まいに戻る。
机の上に置いていたスマホのような連絡用ツールを開く。

(あ、ヒメノからの連絡きてる)

どうやらお茶会へのお誘いの様だ。ヒメノの友達も誘っているらしい、断る理由も特にないので出席するよ、と返信して機械を閉じた。

ギラとの食事まで時間あるしちょっと休も。

次回、リタ様とヤンマ総長出て来ます！！！

色々順序立てて書こうと考えているうちにあんまり夢要素無くなって来てるのが申し訳ないです…。全キャラ登場したら甘々が始まるんですけど、それまでが少し長くなるのでお待ち下さい…！！

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