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「…まあいいわ別に、悪いな変なこと聞いて」
『それを言うなら今日のヤンマずっと変だよ』
「うっせ」
『わっ』
ボフンと音がして視界が塞がれる。慌てて目の前の布を避けるとそれはヤンマがいつもきているジャケットだった。
『なんで、』
「言っただろ、んなしみったれた面でどこ行くんだって」
『あ』
思わぬ優しさに触れ心が温かくなる。
「とりあえずペタ城行くぞ、ついて来い」
相変わらず目がチカチカする街並みを移動しながら目的地まで向かう。
途中出会ったンコソパの住人たちにやけに歓迎された。でも、自分の国とンコソパの国交はそこまで発展していないし、…なんでだろう。
「着いたぞ、降りろ」
地面を上をスイスイと滑走する謎の乗り物から腰を上げる。
『ありがとう。ていうか、何回来てもこの景色慣れない、本当にギラギラしてるね』
「かっけえだろ、男のロマンだよ」
『へー』
そのまま城内へ足を進めようとした時。
「ヤンマくーーーん!どこ行ってたんスか!」
大型犬。もといシオカラくんが声を張り上げながらこちらへと走ってきた。
「あれ!?Aちゃんも一緒なんスか?」
『うん、なんか連れてこられちゃって』
「おい、シオカラ。今取り込み中なんだよ、要件は後にしろ」
「えぇ〜、でもぉ」
なぜだろう、シオカラくんの頭とおしりに無いはずの耳と尻尾が見える。そして、それらが下を向いているのも見える。思わず撫でたくなる衝動に駆られながら、ヤンマに問いかける。
『別に重要な話するわけでもないし、シオカラくんの方を優先してあげたら?』
「…!Aちゃん、助かるっス!…ってことでヤンマくん、ここの項目の話なんすけど〜」
「おいゴラ、シオカラ。てめぇちょっとこっちにツラかせ」
半泣きのシオカラくんの断末魔を聞きながら2人の様子を見る。なんかゴソゴソ喋ってるけど何話してるんだろ。
あ、終わったっぽい。
「Aちゃん、自分ちょっと急用を思い出しちゃって…。てな訳でここで失礼するっス!」
『え、うん。またね?』
「はい!またねっス!」
ていうか、ヤンマくんと仲良くしてくださいね〜!そう言って走り去って行く。
その声が小さくなるとともにヤンマがこちらに近づいて来た。
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*桜もち。(プロフ) - さもえどさん» シチュエーションはお任せして大丈夫ならお任せしたいです!甘めだと嬉しいです! (11月10日 7時) (レス) id: 849756f787 (このIDを非表示/違反報告)
さもえど(プロフ) - *桜もち。さん» それと、オススメありがとうございます☺️ぜひ見させて頂きます! (11月9日 22時) (レス) id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
さもえど(プロフ) - *桜もち。さん» *桜もち。様、リクエストお受けしました。私もグローディ様好きなので有難いリクエストです!短編を書くと言う形でリクエストにお答えするのですが、どの様なシチュが良い等のイメージがお有りでしたら、それも教えていただけたらと思います。 (11月9日 22時) (レス) id: c71a97a44f (このIDを非表示/違反報告)
*桜もち。(プロフ) - リクエスト失礼致します!もし宜しければグローディ様でお話を作って頂けると凄く嬉しいです!ご検討よろしくお願いします!あ、あと余談ですが個人的にはタイムレンジャーおすすめです✨ (11月8日 17時) (レス) @page10 id: 849756f787 (このIDを非表示/違反報告)
unnkochan(プロフ) - さもえどさん» 楽しみに待っております! (11月7日 23時) (レス) id: 3310dc048d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さもえど | 作成日時:2023年10月29日 2時