ポートマフィアの名探偵！【文スト】

梅の花 ページ27

河の付近を任務終わりの中也と歩く。

あのことを話して以降も皆､妾の側に居る。
其れが何と言うか...嬉しかった。

まぁ､口には出さないけど。

不意に､河の土手の梅の花に目が止まった。

あ､もうこんな季節なんだ。

｢...綺麗だ｣

隣に居た中也ポツリと言う。

｢梅全般の花言葉はね､忍耐､高潔､忠実だよ。

...まるであんたみたい。｣

最後の言葉は勿論本音。

忍耐強くてポートマフィアに忠実な､闇社会で

生きてるくせに汚れてない人。

其れが､中原中也。

｢...へっ､其れはどうも。｣

妾の言葉を聞いて鼻で笑った。

その態度...ムカつく。

｢褒めてやったのにその返し？

あーあ､妾はあんたが嫌いだー。｣

そう言って舌を出してやった。

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心暖の秘密を聞いたあとも勿論

何時も通りに話したりしていた。

本当にポートマフィアには良い奴が多いなァ。

...隣を歩いていた心暖が立ち止まる。

どうしたものかと見ると花を見ていた。

真っ赤な梅の花。

其れに触れる白く美しい手。


｢...綺麗だ｣

自身が言ったことに驚き慌てて彼女をみた。

然し､此奴は気付かずに花言葉の説明。

｢...まるであんたみたい。｣

そう言って此方を見るが残念ながら

花言葉なんか聞いちゃ居なかった俺は適当に

言うと｢嫌いだ｣と言われる始末。

だから俺も負けじと言った。

｢俺も嫌いだ｣と。

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