敬語､任務 ページ16
姐さんに言われたので仕方無くボスの居る部屋
へ歩いた。...嫌な予感しかしない。
扉を叩いて｢心暖...です。｣と
ぎこちない敬語を使うと｢入りなさい。｣
許可する声が聞こえた。
扉を開けると座り心地の良さそうな椅子に
座っているボスと目が合った。
｢で､何のよう？｣
｢心暖君､まだ敬語が苦手かい？｣
｢...さっきも姐さんから怒られてきた。
大体､妾には理由が分からない。｣
｢理由？｣
_____________________________________________
｢大体､妾には理由が分からない。｣
｢理由？...敬語を使う理由かい？｣
私がそう尋ねると心暖君はコクリと頷いた。
敬語を使う理由...か。
｢...理由が必要かな？｣
｢妾は興味有るものしか覚えないもんで。｣
｢私の頼む任務はどんな内容だろうと直ぐに
引き受けてくれるじゃないか。｣
｢貴方が此処に連れて来てくれたお陰で楽しい
毎日が送れているからね。其れの恩返しとして
任務をしてるだけ。で､任務で結果を残すのが
部下としての敬意...と妾は考えている。
だから敬語は必要無い。｣
そう言って真っ直ぐに私の目を見つめる。
｢...では君が任務で結果を残している間は敬語
を使わないで構わないよ。｣
私が微笑んで言うと
｢死ぬまで使わないから。｣
真顔でピシャリと言い切った。
｢用はそれだけ？｣
｢まだ有るに決まっているだろう？｣
全力で嫌そうな顔をする心暖君。
｢そんなに嫌？｣
｢知らない人との会議よりはマシ｣
｢なら大丈夫。｣
君､初対面の人と揉めるものね。
｢で､その仕事内容は。｣
髪をポリポリと掻きながら聞いてきた。
矢張り何処か面倒くさそうだ。
こういう時は興味の有りそうな話題から出す。
｢...君が数日前に口を割らせた男性の組織と
明日､立原君率いるチームが取り引きをする。｣
チラリと彼女を見ると口にこそ出ていないが
明らかに嬉しいと顔全体が訴えてきた。
｢取り引きする振りをして奇襲をする。
だが､念の為に君に行ってほしいんだ。｣
｢其れは楽しそうだ！けど､立原じゃ不満？｣
｢否､異能者が居るらしいからね。｣
｢成程。じゃ､仕方ないなー！｣
｢引き受けてくれるかい？｣
心暖君がYES､NO､何方を答えるか予想が
出ている上で私は問うた。
｢勿論。引き受ける。｣
予想通りの答えを言い､彼女はニヤリと笑った。
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凛花 (ﾘﾝｶ)(プロフ) - きのさん» はい！頑張ります！！ (2018年3月17日 23時) (
レス) id: d93a89906c (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 有難うございます！嬉しいです！頑張って下さい！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
凛花 (ﾘﾝｶ)(プロフ) - きのさん» 何時も読んでくれて有難うございます！！わかりました。中也さんで書くことにします。コメント有難うございます！！ (2018年3月12日 5時) (レス) id: d93a89906c (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 何時も読んでます！質問の答えなんですが、俺(女です。紛らわしくてすみません)は何方かと言うと中也さん派ですかね。此れからも更新頑張って下さい！いつでも待ってます！ (2018年3月11日 23時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛花 (ﾘﾝｶ) | 作成日時：2018年3月6日 22時
