… ページ10
不満なんてないですけど、逆にいいんですか？貴方の時間をかなり無駄にしてません？
『そ、それより、帰らなくていいんですか？』
「Aさんの質問に答えるまで帰らない」
『う…じゃあ、教えて欲しいところがありまして＿＿』
「…ってこと、わかった？」
『はい！わかりました…！』
わかったんだよ、わかったんだけど、離れてくれ。今まで聞いていたこと全て頭から抜け落ちそうなくらい水上くんのことでいっぱいになりそうだから。
『で、では、帰りますね
わざわざ残ってくれて本当にありが』
「いや、このまま帰すなんてそんな最低な男じゃないんで。」
『っえ？』
「…」
立ち上がったところを引き止められ、腕をひかれたと思ったらそのまま彼の腕の中に入ってしまった。
『みみみみみずかみくん』
「…慌てすぎじゃない」
耳元で聞こえる彼の声が擽ったい。でも、ずっと聞いていたい。
「あー…その、まぁ、こんな柄でもないことすんのAさんだけなんだけど」
「って、言ったら、信じてくれる？」
『え…？』
これは、勘違いじゃないってこと？
ねえ、私わかんないよ。
君みたいに、恋愛経験は豊富じゃないの。
ねえ、君ならわかるでしょ。
もしかして、わかってやってるの？
どうやったら女子が喜ぶか、心得てるね。
『ほんと…ずるいなぁ…』
「…え？」
『水上くん、』
『帰りましょう。』
「…」
私は彼の手を引いて立ち上がった。
『こんなことするの、貴方が初めてですよ。』
そう呟いたけど、きっと、彼は気付かない。
ーーー
いつも目が合う君。
でも会話は交わさない君。
いつの間にか挨拶も交わさなくなって。
元々開いていた俺達の距離は、もう、近付く事すら無くなった。
前は君から挨拶してくれたのに。
そうやって俺は、多分、君に甘えていたんだと思う。
だから、俺は、俺なりに、君にアピールしようと思うよ。
気付いてくれているかな？
「(疲れた。どうして俺なんかのために貴重な休み時間を潰すのか到底理解できない。)」
やっと、1人になれた。
と、視界の隅に彼女が映る。
彼女は、俺の方を向いた後、立ち上がろうとしたが辞めた。俺に用があるのか？
どうして辞めたのだろう。
「みずかみくーんっ」
原因はきっとこいつにある。彼女は優しい。だから、きっと、俺との関係を噂されるのを避けた。
…もしそうでなくても話せないのは辛い。
俺の中で、彼女の存在は大きかったから。
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いろ(プロフ) - 私もしかしたらハッピーエンド書けないのかもしれない(は？) (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - やまうみ。さん» ありがとうございます…！またリクエストかシチュエーション置いていってくださいねっ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - あ、あの、好き、あの、無理です(語彙力の暴落)ありがとうございましたぁ...(泣) (2020年2月2日 17時) (レス) id: 98a8cddddc (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます！ふと思い浮かんで書きなぐったものだったので心配だったのですが、喜んでいただけて嬉しいです！ (2020年2月2日 12時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - え、え、え、「通知音」めっちゃ良い…バカな感想だけどめっちゃ良い…！！(なにいってんだこいつ) (2020年2月2日 10時) (レス) id: 87290c21e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろ | 作成日時：2020年1月20日 19時
