最愛の人。 _izw ページ48
〔死ネタ。メリーバッドエンドです。〕
ねえ、貴方は私を置いてどこへ行ったの？
あなたが居なくなる前日、貴方は言ったよね。
「どこか、遠くへ、行きたいな。」
まさか本当に行くなんて思わなかったの。
『どこへ、行きたいの？』
「誰も知らない、どこか、遠くへ。」
そんなの、酷いじゃない。
私の何がいけなかったのか、ずっと考えても、わからないのよ。
教えてよ。
いつもの笑顔で、
「ん？どうしたの？わからないの？」
って。
貴方に微笑まれるだけで私、単純だけど、本当に元気になれたの。
ねえ、私は、貴方の隣にいる資格はなかったの？
疲れてしまったの？
どうして。
貴方は分かるかしら。
最愛の人に置いていかれた私の気持ちが。
分からないわよね。
貴方は最愛でもなんでもなかったのでしょう？
私の事。
どうして誰も知らないのよ。
貴方たちの社長のこと。
知らないわけないでしょう。
皆、どうして教えてくれないの。
わからないの。
本当に何をしたのかわからないの。
『私は、私は…』
『貴方を、愛していただけなのに。』
『何が、ダメだったの…？』
『貴方に、私の気持ちは、重すぎたの？』
『どうして、言ってくれなかったの？』
『どうしてよ…』
見兼ねたメンバー達が言う。
「…逆ですよ」
『…え？』
「…いや、逆でもないか。
ちゃんと、伝わっていたと思いますよ、Aさんの気持ちは。」
『てことは、やっぱり、重かったの…？』
「…違います。
伊沢さんは不安になったんです。
“どうして俺を愛してくれるのかわからない。彼女にはもっとふさわしい人がいるはず。”
毎日、そんな事言っていましたから。」
『なに…言ってるの…』
「…Aさんは、伊沢さんに、会いたいですか。」
『当たり前じゃない…！』
「…わかりました。」
「本当に、いいんですね。」
『う…嘘…嘘よ…どうして、どうして、彼は、』
どうして？彼は、こんな冷たい石の下にいるって言うの？
ああ、でも、そうよね。
彼がこちらに来れないならば、私が。
『…ねえ、皆さん』
「…はい」
『私も、彼と同じところに行きたいわ。』
貴方に逢えるのなら、何処へでも。
待っててね。すぐ行くから。
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いろ(プロフ) - 私もしかしたらハッピーエンド書けないのかもしれない(は？) (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - やまうみ。さん» ありがとうございます…！またリクエストかシチュエーション置いていってくださいねっ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - あ、あの、好き、あの、無理です(語彙力の暴落)ありがとうございましたぁ...(泣) (2020年2月2日 17時) (レス) id: 98a8cddddc (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます！ふと思い浮かんで書きなぐったものだったので心配だったのですが、喜んでいただけて嬉しいです！ (2020年2月2日 12時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - え、え、え、「通知音」めっちゃ良い…バカな感想だけどめっちゃ良い…！！(なにいってんだこいつ) (2020年2月2日 10時) (レス) id: 87290c21e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろ | 作成日時：2020年1月20日 19時
