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今は何してるのかな、と少々気持ち悪いことを考えながら彼女の方を向くと、目が合った。すぐに逸らされてしまったけど、うーん、目が合うのってなんか恥ずかしいな。なかなかない体験だからだろうか。
「…終わった。
…あれ、いつもはいないのに。」
そこには寝ている彼女の姿があった。
「Aさん？Aさーん。
終わったよ？Aさーん」
呼んでも起きないAさん。どうしよう。それにしても、寝顔可愛いな。
『ん…？みずかみくん…！？』
俺の名前を呼ぶ声で目を覚ました。
「ん…あぁ…おはよ…Aさん、寝てたから起こそうと思ったんだけど…
俺も寝ちゃった」
彼女は心底驚いたという顔で見ている。そんなに驚くことだろうか。そりゃ、好きな人がいたら驚くけれど。実際さっきも驚いたし。
ごめんなさい、と何故か謝るAさん。変な距離感がむず痒くて俺から話題を振った。
「…ねえ、俺になにか言おうとしてた？」
『えっ？』
「…あー、その、さっき立ち上がろうとしてたし、俺と目合った気がしたんだけど、
…俺の勘違い？」
『あ、えっ、と、聞きたいところがあっただけです。大丈夫です。』
聞きたいこと？なんだろう、聞けばいいのに。
「…いや、聞くけど。」
『…え？いや、大丈夫ですよ。』
思わずムスッとした顔になった。可愛くないなって自分でも思った。
「…何、俺じゃ不満？」
目が泳いだAさんは、それより帰らなくていいのかと言ってきた。帰らなきゃ行けなかったらとっくに帰っている。
「Aさんの質問に答えるまで帰らない」
多少強引だが、まあ、仕方ない。
何かとドキドキしたが勉強についてだったようだ。そりゃあ、そうか。変に期待してしまった自分が恥ずかしい。
その後、何故かそのままAさんが帰ろうとするので、いやいやと止めた。自分で引き止めておいてこの暗い中帰らせるやつがどこにいんだよ。
その時、ふと、魔が差して、掴んだ腕を自分の方に引いた。
ふわっと俺の中に舞い込んでくる天使のようなAさん。もうもはや天使か。
それで俺は、勢いに任せて言ってしまった。
「あー…その、まぁ、こんな柄でもないことすんのAさんだけなんだけど、って、言ったら、信じてくれる？」
彼女は黙ったまんま。
やっと開かれた口からは、よくわからない言葉が漏れた。
『ほんと…ずるいなぁ…』
『水上くん、帰りましょう。』
答えは、貰えなかったみたいだ。
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いろ(プロフ) - 私もしかしたらハッピーエンド書けないのかもしれない(は？) (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - やまうみ。さん» ありがとうございます…！またリクエストかシチュエーション置いていってくださいねっ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - あ、あの、好き、あの、無理です(語彙力の暴落)ありがとうございましたぁ...(泣) (2020年2月2日 17時) (レス) id: 98a8cddddc (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます！ふと思い浮かんで書きなぐったものだったので心配だったのですが、喜んでいただけて嬉しいです！ (2020年2月2日 12時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - え、え、え、「通知音」めっちゃ良い…バカな感想だけどめっちゃ良い…！！(なにいってんだこいつ) (2020年2月2日 10時) (レス) id: 87290c21e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろ | 作成日時：2020年1月20日 19時
