桜の咲く頃に Ⅰ 過去編 (ページ13)

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話し合いページ13

〈阿部side〉

昨日の件について今日話し合いが行われるらしい

楽屋にくると既に佐久間以外のメンバーはついていた

楽屋はいつもと違って静かで気まずい雰囲気が漂っていた

岩本「……ｯﾁなんであいつのために集まってやってんのにあいつが1番おせぇんだよ」

……………沈黙が流れる

深澤「…………みんなちょっといいかな」

　

ふっかが急に一本のボイスレコーダーを出してきた

深澤「これ……昨日滝沢社長からもらって……事務所に送られてきたらしい……」

ふっかが再生ボタンを押すと佐久間と思われる人の声が聞こえてきた

「ｻﾞｻﾞｯ………ｼﾞｼﾞｼﾞ…………うるせぇな！！黙れよ！！ﾄﾞｶｯ……俺はお前みたいな奴がいっちばん嫌いなんだよ！！死ねよ！！！！………ｻﾞｻﾞｯ…ｼﾞｼﾞｼﾞ…」

阿部「……なに……これ…」

渡辺「…………ほんとに何考えてんだよ」

ラウール「………信じられない」

深澤「俺も……嘘だと思いたかったんだけどさ……この音声聴いたら………どう接したらいいか分かんなくてさ………」

ふっかはき何年もの下積み時代に耐えてようやく果たしたスノーマンでのデビュー、きっと誰よりもこのスノーマンというグループを守りたいという気持ちが強いはずだ

少しずつそんなふっか1人にこの件を任せきりにさせてしまった申し訳なさと佐久間に対する嫌悪感が湧いてくるのがわかった