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ry｢……帰れば？｣
リヨンさんの一言でスタッフたちがザワつくのはもう慣れた。
クランクアップの打ち上げ会場。
未成年でお酒の飲めない僕は酔った監督やプロデューサーに挟まれて話を聞くに徹して半分寝ていた。
マネヌナはどこに行ったんだろう。
制作陣と話し込んでたのを見たきり帰ってきてないな。
｢帰らないですよ。｣
ry｢そう？楽しい？｣
｢はい、楽しいです。｣
相変わらずバチバチと火花の散る僕らの関係。
面白くて、ちょっとめんどくさいけどやっぱ好きかも。
ry｢ちょっと外で話さない？｣
｢……はい。｣
リヨンさんの優しさが染みる。
酒臭いおじさんに挟まれるよりはマシだ。
監｢おおっ！若いもん同士話し合うことがあるんだなぁ！｣
P｢ははっ、すっぱ抜かれるなよォ〜｣
リヨンさんは適当に相槌を打って僕の腕を引く。
引っ張られる勢いで僕らは店の屋上に出てきた。
夜風が気持ちいい。
少し顔が赤らんだリヨンさんの横顔は綺麗で、さすが俳優だ。
ry｢私のことをよく思わない人は沢山いて、スタッフの誰かもきっとそう。｣
突然そう言い出したリヨンさん。
脈絡のない話だけど、僕は耳を傾ける。
鉄格子に腕を置き、まるで隣のビルに話しかけているようだった。
ry｢現場での態度が悪すぎるだとか、若くして売れたから天狗だとか。……ねえ、ネット記事とか読む？｣
｢……まあ、少し。｣
ry｢そんなことないっつーの。なあ？｣
｢僕への態度はきついですけどね。｣
ry｢ふふ、｣
あ、笑った。
いつにも増して荒々しい口調の影に酒の匂いがチラつく。
この人かなり酔ってるかも。
ry｢そうでもしないと惚れちゃいそうだもん。｣
……
｢え、？｣
なんて言った、この人。
ry｢可愛いでしょ、私。小学生男子みたいで。｣
いやいやいや、
ry｢自分でもびっくり。まさか年下に惚れそうになるとは。｣
うそでしょ、
ry｢おーい、｣
｢……っ、！｣
顔、ちか……！
ry｢なに勘違いしてんの。今惚れてないってば。｣
そうは、言いましても。
｢僕、なんて言えば……｣
ry｢童貞くさいなぁ。｣
｢どっ……！｣
ry｢ありがとうございますでいいんだよ。｣
声高らかに笑うリヨンさん。
笑ってる場合じゃないと思うんだけどな。
僕の動揺が面白いのか涙を流して笑ってる。
｢ありがとうございます。｣
ry｢ん。戻ろっか。｣
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ロック - 続きが気になる。。。おもしろすぎる。。。これからどうなるのか。。。ホソギヒョンとの絡み待ってます！あっち系で💦😙 (2022年3月23日 0時) (
レス) @page24 id: 830fe7b032 (このIDを非表示/違反報告)
ちりつも(プロフ) - 酢?さん» ナムさんにしてみました！リクエストありがとうございます！ (2021年10月16日 0時) (レス) id: 4daf97e122 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - わぁー！リクエストに答えて頂きありがとうございます😭用意周到なテテに最後は甘い2人が見事に癖に刺さりました😇これからも更新応援していますね。 (2021年10月11日 0時) (レス) id: 35163f129d (このIDを非表示/違反報告)
ちりつも(プロフ) - nonoさん» ありがとうございます！request1でお話を書いてみました！ (2021年10月10日 15時) (レス) id: 4daf97e122 (このIDを非表示/違反報告)
ちりつも(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年10月10日 15時) (レス) id: 4daf97e122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちりつも | 作成日時：2021年10月5日 17時
