冷たい氷が溶けるとき、

36話 ページ39

A「教育？拷問でもするつもりか？悪いが私は…"陸「痛みを感じないんだろう」"…」

陸 「それくらい知っているさ！でもあくまで感じないのは痛感だけだろ？」

A「なにがいいたい？」

陸 「君だって体を触られれば感じる、ここまでいえばわかるよね？」
(なんだ？こいつは)

陸 「僕なしじゃいられない体にしてあげるよ」
そういうと私の上に馬乗りになりキスをしてくる
(うぇ気持ち悪い)
全身がその男に拒否反応をおこしている

陸 「ふふっかわいいなぁ〜僕のAは」
男は私の体のラインをなぞると服を脱がし始める

陸 「大丈夫最初は痛いけどすぐ気持ち良くなるよ」
(嫌だ嫌だ気持ち悪い)
目には涙が浮かぶ

A「天馬、助けて」
ズバァーン

陸 「な、なんだ！」

天馬 「よぉーお前が婚約者か？」
天馬は服を脱がされほとんど下着状態になっている私を見る

天馬 「ずいぶん舐めたことやってくれたじゃねぇか？俺の女に手出したんだ死ぬ覚悟はできてんだろうな？」
私ですらみたことがない天馬の姿に私は息を飲む

天馬 「ズバァーン」
天馬は男をいとも簡単に吹っ飛ばす

陸 「か、かはっ」
天馬はその男に近ずくと頭目掛けて剣を振り下ろした

パキン
有馬 「もう天馬いくらなんでもやりすぎだよ！」
剣は間一髪有馬様によって受け止められた

すばる「そうですえ、女に鎖つけて襲うような外道を簡単に殺してしもうたら意味ないやろ？」

有馬 「すばるちゃん笑顔が黒いよ」

すばる「十二天将敵に回してこの島で生きていけると思わんことや」

有馬 「Aちゃんこれ着てて」
有馬様は持って着た上着をかけてくれた

有馬 「いやぁ〜こんな時になんだけどAちゃんって意外と出るとこでてるんだね！」
次の瞬間有馬様の頭に剣と銃口が向けられた

天馬 「気をつけろ今の俺は冗談受け流すほどの余裕はないからな」

すばる「お気をつけください」

有馬 「あ、あれーもしかして僕まで殺されちゃうパターン？」
有馬様は冷や汗を浮かべている

すばる「天馬はんは早うAはんをどうにかしてやらんとこの二人はうちが引き受けるさかい」

天馬 「わかった任せたぞ」

有馬 「ちょしれっと僕も数にいれるのやめて！」
天馬は有馬様の声を無視し私の方に近づいてくる

A「…うっ、やっぱ怒っているよな」
(私のせいだしな)

天馬 「……帰るぞ」
天馬は私を抱き上げると鸕宮に向かって歩き出す

37話→←35話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す