21話 過去編 ページ23
A 「何言っているんだ?」
天馬 「??」
A 「お前が鸕宮だろうとなんだろうとお前はお前だろ」
私はそっと微笑みかける
天馬 「!!」
A 「違うのか?」
天馬 「…いや、そうだな」
A 「何を気にしてるのか知らないがお前が思うように生きればいいだろ、お前の人生なんだから」
天馬 「…ああ」
A 「……悪いが私はもう行くぞ、じゃあな」
天馬 「……」
A 「…あ、そうだ!」
(忘れるとこだった)
天馬 「ん?まだなんかあるのか」
A 「…まーな」
私は天馬の方を振り返ると満遍の笑みでこう言った
A 「…私は氷河、氷河Aだじゃあまたな」
天馬 「……氷河A、か」
私は言い終えると急いで家に帰って行った
……………………………………………………………
A 「ただいま!ゆり遅くなった」
おかしなことに家から返事はなく、それどころか家の中はシーンと静まり返っている
A 「……ゆり?」
机の上には何やら置き手紙が置いてあった
A 「なんだろう?」
その手紙にはこう書かれていた
『Aよ、帰ったらすぐに私の元に来なさい。待っ ている
健二』
A 「!お父様」
私はその手紙を強く握り締め父のいる屋敷へと向かった
健二 「やぁA大きくなったな」
A 「……お父様?」
何年ぶりだろうか、自分の父親の顔を目にするのは
健二 「今まで会いに行けなくてすまなかったね、さぁ、こっちにおいで」
A 「……あの、私」
健二 「ああ、話はゆりから聞いたからねもうお前が気にすることはないよ」
そう言って父は私の頭を優しい撫でてくれた。とても心地良かった
健二 「聞いたぞAお前一人でケガレを何匹も倒したんだって偉いな、流石は私の娘だ」
A 「……あの私一つお父様にお尋ねしたい事があります」
健二 「ん?どうした」
A 「ゆりは今どこにいるのですか?」
健二 「ああ、彼女なら母親の容体が悪くなったとかでしばらく休むそうだ」
A 「なんだそうなんですか」
(良かったじゃあいなくなったわけじゃないんだ)
健二 「それよりAよ、お前にいい知らせがあるぞ」
A 「良い知らせですか?」
健二 「実はな、お前を私の娘として氷河本家に迎え入れることにした」
A 「!私を本家にですか?」
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ライカ - すっごくおもしろかったです (2017年9月24日 0時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - はやく続きが読みたい!! (2017年9月14日 22時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の喰種(プロフ) - 有馬…アーメン… (2017年5月16日 0時) (レス) id: 2892820ac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ~♪ - 私も小説を書いたけどムズイ(≧▽≦) (2017年5月2日 17時) (レス) id: bf538fd3e8 (このIDを非表示/違反報告)
パック - あと、繭良の師匠はすばるですよ! (2017年4月30日 11時) (レス) id: 46c6119abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アラカ | 作成日時:2017年4月29日 17時