12話 ページ14
A 「……天馬まさか、ここじゃないよな」
天馬 「んん?俺が教えられたのはここだが」
(あの、変態め)
そこはいかにも女子が好きそうなスイーツショップだった
天馬 「んじゃ頑張れよー」
A 「……はぁ」
(正直私はあまりこのような店には極力近寄らないようにしているんだが)
A 「…仕方ない、か」
私は諦めて店のドアを開けた
すばる「やぁ〜Aはん待っとったで!」
A 「えーと、これは一体」
そこには先ほどまで頭の中に浮かんでいた変態ではなく、すばる様、みくさん、コーデリアさん、桜さん、そして何故か繭良の五人だった
コーデリア「W.E.L.C.O.M.Eウェルカム」
桜 「A殿何をボーとしておられる!!」
みく 「うるせぇよ、A早くこっち来い」
繭良 「Aさんこっちこっち」
私は訳のわからないままテーブルの椅子に座らされた
A 「え、えーと」
みく 「驚かせてしまってすまないな、実は有馬の話と言うのは真っ赤な嘘だ」
すばる「私らが有馬様や天馬はんにお願いしたんよ」
A 「…どうしてそんなことを?」
みく 「お前の事だ普通に誘っても大丈夫です、なんて言って絶対来ないだろうと思ってな
繭良 「それにAさん最近元気ないってきいてましたし」
A 「……すいません気を使わせてしまって」
みく 「…気にすんな」
すばる「さぁ今日は仕事のことなんて忘れて思いっきり楽しむで」
それからみんなでケーキを食べたり、紅茶を飲んだりしながら笑いあっていた。私もこんなことは初めてだったのでとても新鮮だった
みく 「Aちょっとこっち来い」
A 「??」
私は言われるままにみくさんの隣に座るといきなりみくさんが私の頭をなで始めた
A 「!みくさん?」
みく 「A辛い時は辛いって言え、そうじゃなきゃ慰めてやれんだろう」
すばる「そうやでAはん、泣くことは別に恥ずかしい事じゃないんのやから」
その言葉で今まで我慢していた涙がそっとこぼれ出した
繭良 「……」
決して声を出さないもののその姿は誰が見ても痛々しものだった
すばる「この店は有馬様に頼んで私らが貸し切っとるさかい好きなだけ泣いてええよ」
A 「……っ」
私はみくさんに頭を撫でられながら疲れて眠ってしまうまでずっと泣いていた
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ライカ - すっごくおもしろかったです (2017年9月24日 0時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - はやく続きが読みたい!! (2017年9月14日 22時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の喰種(プロフ) - 有馬…アーメン… (2017年5月16日 0時) (レス) id: 2892820ac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ~♪ - 私も小説を書いたけどムズイ(≧▽≦) (2017年5月2日 17時) (レス) id: bf538fd3e8 (このIDを非表示/違反報告)
パック - あと、繭良の師匠はすばるですよ! (2017年4月30日 11時) (レス) id: 46c6119abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アラカ | 作成日時:2017年4月29日 17時