きみのとなりで。 (ページ6)

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５話ページ6

足りるかな？ちょっとの不安もあったけど、足りたみたい。

見かけより、結構高かった....

ネックレスにもなるみたいで、付属品のチェーンも可愛かった。

Aが待ってるから、急ごう。

A｢もーっ、こうしったらどこいってたのー？｣

ちょっと拗ねてたらしいAはほっぺたを膨らませていた。

機嫌を直してもらいたいけど、このお花は明日にとっておこう。

母｢こうしー、Aちゃーん。

帰るよー｣

車の中でも、ずっとだんまり。

やっぱりさっき渡した方良かったのかなぁ？とか思ったけど、

まだ幼い俺は明日、渡すのを待ちわびることしかしていなかった。

次の日、いつもねぼすけだったAちゃんがもういなかった。

母｢え？どこいったか心当たりないの？

探してきなさい？待ってるから｣

どこに行ったんだろう。

やっぱり、昨日のことが原因かな？

色んなことが頭の中を巡ったけど足は１つの方向へ向かっていた。

夏で昼間だけど森の中は涼しい。

あの花があったところまで、ちょっと早歩き。

一人で花を眺めるAを見つけた。

菅原｢あっ！Aちゃん。

昨日は、ごめんなさい.........｣

A｢えっ、どうして謝るの？｣

菅原｢えっ？｣

A｢こうしは、なんにも悪くないの。

私が、その、ちょっとだけ寂しくなっちゃってただけだから！｣

菅原｢そっか。僕も、寂しいよ。｣

A｢また、会えるかな？｣

菅原｢会えるよ！絶対に！｣

A｢でも、誰かわかんないくらいにおっきくなってたら？｣

菅原｢大丈夫。見つけるから。

だから、これ。はい！！！｣

家を出る時からポケットに入れていたもの。

昨日買ったお花の髪飾りを手渡した。

A｢ありがとう！絶対、絶対みつけてね！｣