ラプラスの天使【d!】 (ページ4)

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第4話＊ページ4

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俺の後ろには肩で息をしているさっきの女の子の姿が。

え！？着いてきとるっ！

はぐれたらはぐれたでしゃーないって思てたけど、俺のスピードについてこれてるとは…やるやん…

「ゾム、どういうことや？その子は誰なん？」

トントンが目を鋭くして聞いてきた。

「あいや、あの、さっきあそこでぶつかって追われてるから助けて欲しいって…」

控え目に説明していくと、皆はため息をついて言った。

「あんなぁ俺らは保護施設の職員でもボランティアさんでもないねん。だから君はあっこに居る大人にでも助けて貰ったらどうや？」

やっぱそうよなぁ…

その子の顔をちらっと見ると、シュンと落ち込んでいるみたいで、なんだか可哀想な気持ちになってきた。

「嫌です…お願いです私も連れてってください！なんでもやります！」

「すまんが無理や。君には危険過ぎる」

「戦いとかだったらできます！武道習ってました！」

へ〜見掛けに寄らずやなぁ

「いや、それでも無理や」

「トン氏待てや」

「なんやグルッペン」

先程からじっと何も言わずこの光景だけを見ていたグル氏がやっと口を開いた。

「お前、誰に追いかけられてるんや」

「わ、分からないけど…白い、長い服着た物騒な大人の人…」

その言葉に皆の頭にははてなが浮かんだ。
どういう事や？白くて長い服来てるって事は神官か？そんでもって物騒？違い過ぎるやろ。

「多分君が追いかけられていたのは神官という意味不明な教えを撒き散らすゴミ屑のような人間達や」

「ゴ……へぇ」

グル氏引かれとるやん。

「おい、どーするん？神官の奴らと関係ありそうな感じやけど。巻き込まれたらやばいんちゃうん？」

「とりあえず助けるかどうかは置いといて、ひとまずここから離れよう」

せやな。この子にはまず俺らの安地の所まで来てもらうか。

数十分後、町を抜けて森の中に入って行き、数時間前にみた洞窟に辿り着く。

「ふぅ、やっとやぁ〜疲れた〜」

「おいゾム、もたれかかって来んな！」

コネシマに顔を押されながら思う。結局この子どーすんやろ？

洞窟の中に入り、荷物を下ろす…と思いきや、グル氏が「トン氏」と声を掛けた。すると、トントンが俺の後ろに回り、あの子を両腕で固定した。

「なっ！と、何しとるんっ！？」

「ちょ！何するの！」

コネシマもシャオロンもこの子を囲い、グルッペンは胸ポケットから銃を取りだした。

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