気づきたら周りがヤバいやつばっかになってて疑問しか浮かばない (ページ9)

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Aside

『、？あれ、チーノくん家こっち方面だったっけ？』

放課後、学校から出てすぐの下校中

突然後ろからチーノくんがせんぱーい、って軽く手を振って近づいてきた

でもチーノくんたしか電車通だから地下鉄乗らないはずなんだよね

電車ってかJR、こっから反対側だし

別に全然いいんだけど純粋になんでこっちですか？

チーノ「あ、今日はシャオさん達とトントンさん家行くんで」

『あー、なるほど。トントンさん家ってシャオロンさんの別荘なんですよね？』

チーノ「あー！よく知ってますね。そうっすよ」

ゾムから前に聞いたけど凄い話だよねそれ

そんなことあんのかよ

チーノ「え、てか先輩も来ます？先輩ならみんな歓迎っすよ」

『まじで？行っていいの？それなら行きます行きます』

このノリで誘われてんのすげえな

生徒会にもだいぶ馴染んだよね私

チーノ「俺こっから直行するんすけど先輩どうします？」

『あー...でもスマホは持ってるし直行でいいかな』

チーノ「なんか先輩って案外ちゃっかりしてますよね」

スマホは持ってこない勢だと思ってたー、と笑うチーノくんに内心、優等生キャラじゃないけどな、とか思う

『トントンさん家行くのにシャオロンさんもトントンさんもまだ帰って無くなかった？』

チーノ「シャオさんは書類出してなくて、トントンさんはその監視ですよね」

『何それ終わってる』

シャオロンさんはしょうがないとして、トントンさんがまじで可哀想

自分の分の書類は終わってるんだよね？

もう可哀想すぎて

『チーノくんは良い奴なんだね』

チーノ「そうなんですよ！俺良い奴なんです」

『...ごめんだけどなんか良い奴度下がったかも』

チーノ「え」

『ほんとごめんねなんか』

好感度は上がったけど良い奴度は下がったよね