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《kn side》
ある日やった。
そいつを見たのは、そいつに惚れたのは。
初めて見たわ、天使なのかと思うくらいそいつは綺麗で肌も白くて美人やった。多分、大先生が見とったら一発でナンパするくらいの。
それくらいじゃ言い表せないほどそいつは容姿端麗やった。
その女が歩く度に町の奴らが振り向く。
その女は何かを探しているような足付きでキョロキョロと見回していた。
それが気になって俺はその女に話しかけた。
「⋯⋯何してるん」
「あ、えっと⋯○○国の王子様を探してて⋯」
「この国の王子？それなら王国におるで
よかったら案内するけど」
「ほ、本当ですか？ありがとうございます」
案内するのは建前で内心は彼女に近づきたかった。心臓の鼓動が早くて全身が熱くなるのが分かる。
これが一目惚れってやつ⋯なんかな。
彼女を王国へ案内する間、話をした。
彼女の名前はAっちゅーみたいで話にも相槌を打ってくれたりそれはもう上品やったわ。
「あ、今更やけど⋯⋯なんで王子に会いたいん？」
「⋯それは、王子に一目惚れしたんです。」
「⋯⋯王子に、一目惚れ？」
頭を鈍器で殴られたかのようなショックと同時に迷いが脳裏を横切った。
この国の王子は⋯婚約者がいる。
そんなのはこの町の奴らなら全員知ってるはず。でもAは知らないっちゅーことは⋯やっぱり他国から来たんやろうか。
そう告白をしたAの耳は真っ赤で目には期待を浮かべていた。
俺は・・・どうすればいいんや？
彼女に王子に婚約者がいることを教えた方がええんか？
でも絶望したAの表情なんて見たない⋯
俺、俺、どうすれば、
「あ⋯⋯
ここ、やで」
「ここなんですね！
案内してくれてありがとうございました」
ぐるぐると言うか言わないか悩んでるうちに王国へ着いてしまった。
彼女は俺に礼儀正しくお辞儀をして背を向けて走って行く。
「⋯⋯待っ、」
待って、その言葉を言えずに俺は足を止めて、去って行く彼女を静かに見つめた。
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さくらんぼ双子(プロフ) - 黒灰白さん» ありがとうございます！！ (2022年6月19日 21時) (
レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白(プロフ) - さくらんぼ双子さん» 無理はしないでくださいね〜！応援してます‼️ (2022年6月19日 16時) (レス) id: 071b8e6376 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - 黒灰白さん» そうですね…でも深夜テンションでも面白いと言っていただけ本当嬉しいです！これからも期待に応えられるよう頑張っていきます〜！ (2022年6月19日 16時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白(プロフ) - さくらんぼ双子さん» 深夜テンションだったんですね⁉︎吃驚です✨これからも頑張ってください〜！ (2022年6月19日 15時) (レス) id: 071b8e6376 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - 黒灰白さん» 神作だなんて！でもありがとうございますm(_ _)m深夜テンションで書いたknさんの話ですが面白いと言って頂け光栄です！！ (2022年6月19日 15時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セーラス＆さくらんぼ双子 x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2022年6月18日 22時
