青眼のいたずら猫 (ページ28)

今日:12 hit、昨日:18 hit、合計:11,466 hit

第二十七話ページ28

Aside
「ンフフ〜」
黒尾「なんかAちゃん今日やけに機嫌いいな、なんかあった？」

部活が始まる前。
準備している時に黒尾さんに言われた。
もちろん僕の機嫌は最高潮。知りたいことも知れたし、コナン君の正体も僕の仮定通りだとほぼ確信できた。

「ニャハ〜すっごくいいことあった…のです。」
山本「いいことってなんだよ」
「ンフフ、秘密だよ」

ニヤッと笑ってみせる。
今僕はきっとすんごくいい笑顔なんだろうな。でも今日くらいはいいよね♪

「僕、バレー部入ってからいいことたくさん起きてる♪」

僕は夜久さんの方を見てそう言った。
なんで夜久さんの方を見たのかはわからない。
山本でもよかった気がするけど、なんでなのか、それはわからない。

夜久「お、おう」
「ニャハ、それだけ♪」

僕はそのままスポドリのセットを持って水道に向かった。

山本「なんなんだあいつ。妙に機嫌いいっすね」
黒尾「どんなすごいいいことがあったんだろうね〜」
夜久「可愛い…」
黒尾「おやおや？」
夜久「あっ…」
黒尾「無意識で言っちゃうほどですかぁ、ふ〜ん」
夜久「うるっせぇ！早く準備するぞ！！」

水道にたAにはこの会話は聞こえていなかった。

黒尾「集合！！」

黒尾さんの合図で監督の元へ集合する。
練習前に集合するなんて珍しいなぁ。何かあるのかな？

猫又「あー、今年のゴールデンウィーク。いつも通り合宿をするのだが、今年は宮城に行く。」
山本「宮城？」
夜久「初めて…だよな」

え、合宿？宮城？宮城まで行くの？
ちょ、ちょっと待って。そしたら、組織と遊べない…
何日間？？？

猫又「5月3日の朝に宮城について、午後から練習試合の予定だ。3日4日5日はあっちの槻木澤や、扇西やらとやらせてもらう。そして最終日の6日は、烏野高校だ。」
孤爪「烏野？」
黒尾「確か、昔は音駒の因縁の相手だったとか。」
　
約4日間。
その間組織と遊べない…え、せっかく今面白くなって来たのに…お預け？！

猫又「そうだな、久しぶりのゴミ捨て場の決戦だ。みんな気を引き締めていきなさい」
「「「あっす！！！！」」」

因縁の相手…ちょっと面白そうだけど…でも6日。ちょうどバーボンが動く日なのに…

夜久「A！」
「んにゃ？」
夜久「何か落ち込んでるみたいだけど。合宿、楽しませてやるから！」

僕の様子に気づいた夜久さんがそう声をかけてくれた。
うん。たった4日間だ。
その間遊べなくたってなんともない…

「うん♪楽しみにしてるよ」