第二十三話 ページ24
コナンside
Naughty catのいなくなった工場で、俺と安室さんはしばらく動けなかった。
人間離れした身体能力。観察眼。動き方なんかはしなやかで猫のようだった。
Naughty catって名前、ぴったりだな、
しばらくして安室さんが大きく息を吐いた。
コナン「…どうするの？素直に応じてくれなさそうだよ」
降谷「あぁ、思っていた以上に手強かった。まさか指一本触れられないとは…」
そう。あの安室さんが一対一で手も足も出なかった。
Naughty catが音もなく安室さんの後ろに現れた時、さっきは見えたけどいつも見えるわけじゃない。
今日はメガネに細工をしてもらったから見えた。
もし見えてなかったら訳もわからぬまま安室さんは首を切られていただろう。
コナン「こうなると違うやり方に移ったほうがいい。」
降谷「考えてある。」
コナン「いい方法があるの？」
降谷「…少しやり方は汚いが、奴の大事なものを人質に取る。コナン君にはそのために奴の正体をどんな些細なことでもいいから調べて欲しい。」
コナン「…わかった」
Naughty catの大事なものを人質に取る。
もうあとそれしか無いことは知っているが、少し抵抗がある。
多分Naughty catは大事なもののためなら命をかけると思う。そういうやつそう言う奴だと思ってる。だからこの作戦は最善…
でもそれでも少し、気が乗らない…
翌日。
俺は朝から博士の家にいる。
目的は灰原にNaughty catについて調べてもらうため。
灰原「無理ね」
コナン「えっ、なんでだ？」
灰原「調べようが無いもの。Naughty catだって通り名、あだ名であって本名じゃ無いし、Naughty catの顔だって性別だってわからないのに特定することなんて不可能だわ」
コナン「……」
灰原「何かしら情報がないと、調べられるものもできないわよ」
それもそうだ。
けど…んなもんどうやって手に入れればいいんだよ。
まるで透明人間を相手にしてるみたいだ。
とりあえず何かしら掴まねぇと、
考えながら博士の家を出た。
「あ、いた」
コナン「え…」
「や！久しぶりだね！えーと…コナン、くん？」
いつかのポアロで一度だけ会ったあの女子高生が待ち構えていたかのように立っていた。
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はい！初のコナンsideで初の哀ちゃんです！
哀ちゃん好きなんで絶対登場させようって思ってたんですよ！
やっと…やっと出せました！！
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年6月11日 15時
