第十七話 ページ18
降谷(バーボン)side
夜の8時ほど。
組織の仕事のため、ベルモットと共にある企業のパーティへ行く。
バーボン「今日はどのような内容で？」
車の助手席に座るベルモットに尋ねる。
ベルモット「パーティの主催者がターゲットよ。目障りだから殺すように。私が個室に誘導するから始末してちょうだい。」
バーボン「その人、いったい何をしでかしたんですか？」
ベルモット「知らないわ」
知らないわけないはずだ。
俺には、バーボンには伝えられない重大なことなのか？
しばらくしてパーティは入場する。
入ってすぐにベルモットとは別れ、会場の端からベルモットとターゲットを見ておく。ベルモットが動いた。正しくはターゲットに連れられたベルモットが動いた。
個室へ行くのだろう。俺は少し間を開けて後をつけ、2人が入った部屋の前でまつ。ここでベルモットから指示があってから入る手はずなのだが…
男「グワァっ…」
中から小さな男の声。それと同時に倒れるような音。
ベルモットが自分で片付けたのかと思って部屋の中に入った。
バーボン「ベルモット？……！！」
そこには伸びているターゲット。落ちている石。窓の方を見ているベルモット。その視線の先にはフードを深く被った人が開いてる窓に座ってコッチを見ていた。
「…ニャるほど今回はジンとウォッカじゃなかったってことか」
怪しく笑うソイツ。
ジンとウォッカを知ってるのか
ベルモット「あなた…まさか…」
「！！ニャハー、そうだね、初めましてだし自己紹介といこうか！僕はNaughty catて呼ばれてる。遊びにきたよ♪君達は？」
Naughty cat。
思っていたより小柄だな。男か女かはわからないが若いな。
ベルモット「…ベルモットよ」
バーボン「バーボンです。」
「ヘェ〜…バーボン、ねぇ」
俺のコードネームに興味を向けるNaughty cat。
隙を見て攻撃したいが繕ってるオーラが一切隙を見せない。
バーボン「何か？」
「カフェの店員がこーんなことしてるんだ」
バーボン「？！あなた、僕(安室)を知っているんですか？」
「まあね♪お兄さんのこと、僕嫌いだけど面白そうだから次会う時までに調べておくよ」
バーボン「は？！！」
「んじゃ、ばいばーい」
言いたいことだけ言ってNaughty catは窓から飛び降りて消えた。
調べるって言っていたな、アイツの腕はどの程度なんだ？万が一、降谷の方もバレたら…
ベルモット「バーボン！何ぼさっとしてるのよ。戻ってジンに報告するわよ」
バーボン「あ…はい。」
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年6月11日 15時
