青眼のいたずら猫 (ページ16)

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第十五話ページ16

コナン君を抱き上げた人は困った様に俺とAを交互に見る。
あ、俺の事だ。俺が彼氏だって勘違いしたんだ。この人達は俺がAのことが好きってこともバレてんのか…
そう理解した途端顔が熱くなる。
だめだ。恥ずかしい。この話やめさせよう。

夜久「だ、大丈夫なんで！！マジで！」
「？…ッ？！…？」

俺の言葉でこっちを見たA。
Aは俺を見て目を見開いて固まり、そして頭の上にハテナを浮かべる様に首をかしげる。それと一緒に胸元ら辺をぎゅっと握ってる。

夜久「A？」
黒尾「どうした？」
「心臓が…」

ボソッと呟き始めたAは困惑した顔を少し赤らめている。

山本「心臓？」
夜久「痛いのか？」
「ッい、いたい…」

俺がAを見て聞くとウロチョロと視線を俺から逸らし答えた。
え、目逸らされた？！そんなこと今までなかったのに…嫌われた？

孤爪「！！(あぁ、そう言うことか)」
山本「し、心臓がいたいって？！ど、ど、どう痛い！！」
「キュッて苦しい感じ、心臓が異様に早くて、うるさい。体が、熱い」
黒尾「…あら」

それってまふであ、好きな人ができた時の様な…
え、え、いるの？！

「夜久さんの事見てからなった…でも我慢できるくらいだし、なんか心地いい感じだし、大丈夫」
夜久「…え…」

その場が静かになった。
え、だって今の言い方だとAが、俺を…ってなるじゃん！
いや、もしそうだったら嬉しいけど！！でもこの感じだともしそうだったとしてもA気づかないんだろうな。
いや、俺だと決まったわけじゃないけどさ、

「ンニャ？」
コナン「お姉さんそれって…そのお兄さんのこと好k」

コナン君が俺達が考えてたことを言おうとして女の子に口を塞がれていた。

「ン？」
蘭「なんでもないです！では、私達は失礼します！」

コナン君を抱えた髪が長い方の女の子はそう言って去って行った。
すると、もう1人の髪の短い女の子が一歩前に出て、

園子「あなた、大変ね、私は鈴木園子。さっきのガキンチョの保護者が蘭。大抵私達ココにいるからいつでも相談乗るわよ！！」

と言うだけ言って去って行った。
俺はなんとなく2人が歩いて行く後ろ姿を眺めていると、制服の裾を引っ張られる感じがしてAの方を向く。