第十四話 ページ15
名前を言ってすぐAは男の子、コナン君を抱き上げ膝の上に乗せた。
え、乗せるの？！いや、待って！！小学生とは言え男だよ？！距離近くない？！
いやでも彼氏でもないなにそんなこと言えねぇし、でもなんか、やだ！！
コナン「？！(え、このベージュ髪の人めっちゃ睨んでくんだけど)お、お姉さんって何かスポーツやってたの？柔道とか！！」
無邪気な笑顔でいうコナン君。
それに笑いかけるA。
これだけでもモヤモヤすんのに前の席にいる黒尾のニヤニヤでイライラもする。
「やってないよ？」
コナン「えー？そつなの？じゃあさっきなんであんなに早く反応できたの？」
「…ンニャ？どういう事？」
コナン「だって、さっき安室さんが間違えて飛ばしちゃったペンをそのお兄さんが反応できる前に落としてたから！その後安室さんの手すごい速さで掴んでたから！そんなに反応早いのに何もやってないってどうしてかなって思ったんだ！」
この子頭いいな。アレを見ただけでそんなに考えるなんて、
でも一個ずつ言うたびにAに近づいてくのやめろ？
向かい合ってんだぞ？
そんな感じでコナン君を見てるとヒョイっと誰かに抱き上げられた。
蘭「もーコナン君邪魔しちゃダメでしょ？」
抱き上げたのは元々コナン君と一緒にいた女子高生二人組達だ。
山本「う"っ、女子っ！！」
「僕も女子なんだけど」
園子「ほら！あんたがあの子にかまちょするから、あの子の彼氏さん機嫌悪くなってるじゃない！！」
蘭「ちょ、園子！」
抱き上げた人とは違う人が言った言葉で俺の体は動かなくなった。
彼氏？いやAに彼氏はいないし、いたとしてもこのメンツかには絶対いない。
てことは…え？理解が追いつかない。
「僕、彼氏なんていないよ？」
園子「えっ？」
蘭「あっ………す、すみません余計なことを！」
「ンニャア？何が？」
蘭「えーと…」
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年6月11日 15時
