第十三話 ページ14
これ、避けなきゃ目に入るんじゃね？
そう思った時、隣のAがペンをはたき落としていた。
安室「すみません！大丈夫でしたか？！」
近づいて来て俺に手を伸ばす安室さん。
その手が俺に触れる前にその手を掴み止めるA。
睨んでる。これは、すごい怒ってるな…
孤爪「A落ち着いて、Aのおかげで夜久君怪我してないんだから」
「…っでも、コイツ今わざとッ」
夜久「A、俺は大丈夫だから」
「ウ"ゥ………ンニ"ャ"ア"…わかった。」
そう言って渋々安室さんの腕を離し立ち上がり睨んでいたのをやめたA。
大人しく俺の隣に座るAの頭を撫でる。
安室「本当にすみません。」
夜久「いえ、俺は平気ですんで」
「料理持ってくるときはあっちの女性の店員さんでお願いしまーす。」
夜久「あ、コラっ」
俺が撫でていたのもあってちゃんと顔は安室さんの方に向いてたんだけどそう言った時と同時に顔をそっぽ向けてしまった。
え、可愛い。
じゃなくて、流石に安室さんに失礼だと思い軽く叱る。
安室「ハハハ、嫌われてしまった様ですね」
Aはその言葉に顔を顰める。
夜久「すみません、いつもはこんなんじゃないんですけど」
安室「いえ、僕が悪いので、」
「いつまでいるんだよ、もう」
夜久「コラA」
撫でていた頭を痛くないくらいで叩く。
Aはムッとしてまたそっぽを向く。
いや可愛い。可愛すぎる。
Aの可愛い行動に耐えてると安室さんは失礼します、と言って仕事に戻って行った。
山本「A今日どうしたんだ？お前そんなキャラじゃねぇだろ」
黒尾「安室サンにやっくんが取られるって思ったんじゃない？」
夜久「えっ」
「それもあるけど、あいつ、気に入らないから」
え、それもあるけどって…あるけどって…は？！
いや、Aはアレだな、認めたくないけど俺の事母親って感じなんだろうな。
まあ今は全然いいんだけどさ。
コナン「ねえお姉さん」
とりあえず気に入る気に入らないはしょうがないけど態度に出すなって注意してると、隣のグループの小学生の男の子が話しかけてきた。
「？僕のこと？」
コナン「うん！僕は江戸川コナン！お姉さんは？」
さっきの安室さんの時とは比べ物にならない優しい声色で、いつもの親しみやすい笑顔を返すA。
子供好きなのかな。
「僕は猫羽Aだよ、コナン君。」
コナン「へっ？！わぁ？！」
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年6月11日 15時
