第十一話 ページ12
Aside
午後練がオフになったから今日はこないだ見つけた組織と遊ぼう。
確か今日の取引はコードネーム持ちがいたはず。
名前はえーと…バーボンだっけ、ジンじゃないけど楽しめるかな？楽しいといいなぁ
山本「あ、いた！Aー！！」
下駄箱で靴を履き替えていると山本を始めとするバレー部に呼び止められた。
「ンニャ？」
黒尾「今からSNSで話題になってるカフェに行こうと思うんだけどAちゃんも行かない？」
カフェ…カフェか…
「どこのカフェ？です？」
山本「隣町の米花町だ」
「おお〜、じゃあ僕も行く〜」
今日の取引は場所と近いし、時間もあるしね。
あ、そういえば、
「夜久さん体調平気なの？」
夜久「えっ？！あ！おう！！」
黒尾「っ…くふふっ」
山本「夜久さん体調悪いんですか？！」
あれ、黒尾さん笑ってる…
杏奈と同じ笑い方だ。今日の杏奈すごい笑ってたなぁ。
「お昼に会った時顔が真っ赤だったから」
夜久「い、いや！もう！大丈夫だから！！」
そう否定する夜久さんの顔がまた赤くなってきた。
「ンニャ？まだ少し赤いよ。熱？」
夜久「ちがっ」
黒尾「ぶぁーっひゃっひゃっひゃっ」
「？！」
黒尾さんの笑い方にびっくりして飛び跳ねてしまった。
何がそんなに面白いのかなぁ。
黒尾さんって元々変だなとは思ってたけど、やっぱり変だ。
僕は夜久さんと研磨の隣で歩きながら変だなーーって考えてた。
孤爪「Aって鈍感なの？」
「ン？違うと思うよ。と言うかよく鋭い方って言われるけどなぁ」
夜久「え"っ」
「ニャッ？」
僕と研磨の話の途中で、夜久さんが今度は青白い顔をして足を止めたから僕も足を止めた。
「？夜久さん？」
夜久「鋭いっておま…うぇっ？！…は…」
「？？？」
夜久さんは口をパクパクさせあたふたしてる。
え？…………え？？
孤爪「多分大丈夫だよ夜久君、自分のことに関しては鈍いんだよ、Aは」
「ン？？」
夜久「な、なんだ…研磨がそう言うならそうなんだな、」
ホッとしたようにまた歩き出した夜久さんに僕も訳がわからないままついていった。
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年6月11日 15時
