Je t'aime à la folie.( BTS 男主 )

ろく ページ6

Side V



質問責めに合って少しして始まった生放送のバラエティ番組
そういえば、色々有り過ぎて忘れてたけどさ、先輩初のバラエティじゃん
長い芸歴の中一度も出なかったバラエティにどうして出てるんだろ..

なんて、いつの間にか考えるのは先輩のことばかり


「 では、今日バラエティ番組に初出演のJunさんの仲良しな芸能人友達に電話を掛けてみましょう〜 」


最近流行ってる芸能人が芸能人の友達に電話を掛けるコーナー
先輩、大丈夫なんだろうか
友達、なんて居るとか聞いたことないし..さっき睨んでた人達もそう思ってるのかテレビに映ってない時にニヤニヤしているし..

そう、不安の目を先輩に向けた時だった

「分かりました。今、掛けます。 」

そう言って先輩..いや、''冷徹芸能人Jun先輩''は無表情のまま電話を掛けた

そして、先程ニヤニヤしていた人達の期待を裏切り2コール目で出たのは..

「もしもし？ジョンヨン？どうしましたか？お？何かありました？誰かにされたなら僕にすぐ言えとあれ程言ったじゃないですか！！！！」

東方神起 チャンミン先輩

「 ヒョン、今番組なんですけど..本名俺公表してないんですけど.. 」

先輩は、困ったように笑いながらそう言ったけど、その表情はその場に居た誰も見たこと無いような安心しきった優しい表情(かお)
嗚呼、その表情(かお)俺にもしてくれないかな

「 お？それは、失礼。でも、Jun電話を掛けてくる番組ってことはバラエティですよね？僕、聞いてませんけど？」

番組って分かっても尚過保護な対応なチャンミン先輩に俺だけでなく皆が驚いた

あの''Jun''にヤラセで無く本当に仲の良い芸能人が居たのか、と

「 あー、ヒョンMCの方に変わりますよ？ 」



先輩が電話を代わるとMCの人も韓国界のエース東方神起先輩に緊張した様に電話対応をする


いや、Jun先輩だってエースで大ベテランで大人気だろ..

その理不尽な扱いは気に入らない



だけど、Jun先輩の良さを本当に感じたのは俺だけで良い



他の皆は誤解したまま嫌っとけばいい


そうすれば、あの人は俺のモノ



チャンミン先輩とJun先輩の仲の良さに嫉妬し、変な独占欲に包まれた俺は、それからの収録は頭に入らずに進んで行った





そして、翌日にこの番組の関係で韓国の大エースJunの本名が公表されるのはまた次のお話


そして、この話に沢山の''独占欲を持った狼''がチャンミン先輩以外に出ることを俺は知らない

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