兄×シル 「甘えたさん」リクエスト ページ14
「あーにーき」
『あんだよ』
部屋で作業をしていた俺は、その手を止めドアを開ける。
「えへ」
『俺、仕事してたんだけど』
「だって寂しかった…」
『…あーはいはい…仕事の邪魔はすんなよ』
「やった!」
仕方なく弟を招き入れた。
うるさいしうるさいしうるさいからなるべく部屋には入れたくなかったが、あの澄んだ目を見たら招きざるを得ない。
『静かにしてろよ』
「はいはい」
静かな空間に、パソコンに文字を打つ音だけが響く。
「あにきあにき」
『あ?』
「カオナシ」
なにかと思って振り返れば、服の襟部分を頭に被って「あ…あ…」と言う弟の姿。
「痛い痛い痛い!!!ギブ!!ぎぶ!!!!」
『懲りたか』
「懲りたから!!もうしませんっ!!!」
正直言っておもしろかったが、仕事の邪魔をされたのに変わりはない為、軽く技をかけてやった。
「し、しぬ…」
『ちょっとは静かにできねーのかよ』
「できない(キリッ)」
『…』
「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!ごめんなさい!!!!」
『おふざけも大概になシルク君(ニッコリ)』
「こわいこわい!!!!わかった!!わかったから!!!!」
さすがに懲りただろ。
作業台に戻って仕事を進めた。
「ねーあにきー」
『なんだよ』
「まだ終わんねーの」
『終わんない』
「あとどれくらい?」
『2日3日はかかるな』
「えーそんなに!?おれ明日帰っちゃうんだよ!?」
『知ってっけど』
「……」
いきなり静かになったと思って後ろを振り返ると、イジける弟の姿が。
半泣き顔である。
『…はぁ』
ため息をひとつつき、弟が座っているベッドに腰掛けた。
『寂しかったか?』
「…うん……あんまり会えねーから…遊んで…ほしかった……」
俯きながらべそをかく弟の姿は、とても愛しく見えた。
『今から存分に構ってやるよ』
そう吐き捨て、弟 兼 恋人 を押し倒した。
ーーーーーー
この後はご想像にお任せする。
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カイ - あ…尊 (2020年4月1日 16時) (レス) id: 03dad639ea (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 吊られて私も禿げました(しねって) (2019年8月11日 0時) (レス) id: 9245ebb64d (このIDを非表示/違反報告)
なつ姉は腐女子。 - ひよこさん» 全人類は幅広すぎて禿げましたありがとうございます好きです。 (2019年8月8日 23時) (レス) id: d3bacf58e0 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - なつ姉は腐女子。さん» じゃあ私は…うーんと…全人類の中で一番!!((((( (2019年8月8日 23時) (レス) id: 9245ebb64d (このIDを非表示/違反報告)
なつ姉は腐女子。 - ひよこさん» ああありがとうございますうううう私もひよこさんのこと愛してます宇宙一愛してます(やめとけ) (2019年8月7日 21時) (レス) id: d3bacf58e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ姉は腐女子。 | 作成日時:2019年7月5日 0時