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第24話 ページ25

「ジェイル!!!」


私はジェイルに駆け寄った。
走るたびに足から血が吹き出る。


「A、フーザ。アルワンダを思いっきりぶん殴ってやってくれよな」


その言葉を最期に、ジェイルは完全に塵となった。



私はジェイルだったものをかき集め、袋に入れる。

ジェイル、ジェイルが、私のせいで。


「ごめんなさい、ごめんなさいジェイル…」


フーザが私の肩に手を置き、首を横に振る。
フーザの目から零れた雫が、床に染みていくのがわかった。





回復をし終えた後、私は呆然としていた。


「…A」

「フーザ、ごめんなさい。私のせいで、ジェイルが死んじゃった」

「君のせいじゃないよ。あれはジェイルの意思だ」

「…うん」


私は俯いていた顔を上げる。
そうだ、しっかりしなきゃ。ジェイルは自分の意思で死を選んだんだ。


「行こう、フーザ。アルワンダをぶん殴ってやらなきゃ」

「ああ、そうだね。行こう」


私達は意を決して階段を上り始めた。









階段を上ると、これまた大きな部屋に出た。
真ん中にはレッドカーペットがあり、その先には玉座がドンと置かれている。

玉座に座っていた人物がこちらに歩いてきた。


「来たね…あれ、ジェイルは?」

「ジェイルは死んだよ…貴方のお父さんと一緒にね」

「あーそうなんだ。成長したジェイルを一目見たかったけど、残念だねぇ」


アルワンダが面白そうに笑う。

それを見たフーザが叫んだ。


「アルワンダ! お前…!」

「なんだよ、フーザ。別にいいだろ? もうオレらは敵同士なんだからさ」


アルワンダが攻撃態勢に入る。

私達も構えた。


「さぁ、どれくらい成長したかオレに見せてよ」

※殺第25話→←※第私23話が



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猩々(プロフ) - パトさん» そのようにおっしゃっていただけて嬉しいです。この作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年3月19日 19時) (レス) id: f5012a712b (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。終盤の段々狂っていく感じが凄くゾクゾクしました。読み終わってから設定キーワードを見て「こんなところにもメッセージが……」と感動しました。長文、駄文失礼しました。 (2021年3月17日 22時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猩々 | 作成日時:2020年11月6日 14時

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