第二章〜4〜 ページ12
うら「…それでさ。」
そう言いながらうらたはちらっと時計に目をやる。
今は19:15になろうとしている。
うら「時間が微妙だから手短に話すけど、俺、明日は予言者を名乗るから。」
……うらたが…明日…予言者を…
……えぇ!?
私達村人が予言者を名乗って何の意味があるの?
「…ど、どういうこと?」
うらたは意味深な笑みを浮かべた。
うら「そのうち、分かるよ。今は秘密。」
…分からないなぁ、うらたは。
まぁいいや。
今はうらたしか頼れる人が居ない。
「…分かった、信じる。……死なないでね。」
私が言うとうらたは困ったような顔をして
うら「人狼次第だけどね。」
と言った。
……嘘でもいいから。
『大丈夫だよ』って言ってほしかった。
そんな答えじゃ怖いよ……
うら「…じゃあそろそろ行くわ。」
うらたは言い捨てていつの間にか居なくなっていた。
「死なないでよ、絶対に……」
私が呟いた声はうらたに届くことなく消えていった。
うらたが出て行ってから私はしばらく動けずにいた。
数分、もしかしたら数秒だったかもしれない。
ちらりと時計に目をやる。
『19:30』
投票は20:00に最初の場所で行う。
まだ30分の時間がある。
ちょっと早いけど……行こう。
遅れてルール違反なんかで死にたくないし。
私ははじめの場所へ向かいながら考えた。
初日は誰が吊られる…?
いや、そもそもまだ何も情報が無いのに投票なんて出来るのか…?
女の人のルール説明を頭で再生する。
“『最多投票数の住人が複数いた場合は…』”
……これだ。
はじめの場所に着いた。
私はひとつのことを心に決めて扉を開けた。
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革ベルト
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あずきいろ
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狐夜 - え?気になる(唐突)私の押しがたくさんいる。この物語を作ってくれてありがとうございます。更新頑張ってください! (2020年10月30日 18時) (レス) id: 16e097e2ea (このIDを非表示/違反報告)
ゼロさん - うん…ちょっといいか…?面白すぎ(真顔。んで、終わり方がめっちゃ気になる(..)スンッ←。お願いだっ…更新頑張ってください…!応援してます(* ´ ▽ ` *) (2018年9月30日 11時) (レス) id: 502e0c6c17 (このIDを非表示/違反報告)
RI-SA(プロフ) - これって、まだ更新続けてますか?面白かったのでぜひとも続けて頂きたく・・・! (2018年4月15日 21時) (レス) id: 2299559bbc (このIDを非表示/違反報告)
すずかす - え!?え!?一番楽しみな所で終わり!?更新待ってます! (2017年10月22日 22時) (レス) id: fe6217ce21 (このIDを非表示/違反報告)
苺水 - すーぷさん» わぁ〜〜、ありがとうございます!私も人狼ゲーム好きなので書きたかったんですよー!でも、これから次々と犠牲に……。読んでもらえるように頑張ります! (2017年7月9日 15時) (レス) id: ab915ef270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺水 | 作成日時:2017年7月3日 1時