逢いに行っても、いいですか【不死川実弥】

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『実弥、どこいっちゃったの？』



「実弥くんの家族はね、急にお引っ越ししないといけなくなったんだよ」




鼻をすすりながら目を真っ赤にした母親が言った。





『教えて、くれなかった…』
『また、あえるかな』





「あえたらいいねぇ」





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『さ、ねみ…？』



数年後、鬼に遭遇した私は、目の前で両親と祖父母を失った。

鬼の存在を知った私が目指したのは、鬼殺隊。

後から聞いた。

実弥は17で柱になったのだと。

実弥と会わなくなってから11年。

私が18のとき、胡蝶カナエさんに代わって花柱となった。

実弥は21歳で、傷だらけだった。



「風柱、不死川実弥だァ」



初対面かのように挨拶をされて、でも10年も会ってないんだからしょうがないよねと自分を慰めながら、でもやっぱり悲しかった。せっかくだし、よ



「A…」



静かにそうつぶやいた声は、誰にも届かなかった。





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「忘れてねェよ」



「これ(··)が終わったら＿＿＿＿＿＿＿」



『うん…っ』





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『ごめ、ね…』


『いつか＿＿＿＿＿』











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