【BL】わてさん達の愛し方

【knna】王様 ページ5

knside








kn｢…ん〜……｣




ギィッと椅子を鳴らして、背伸びをする

今日のカルテはこれ位かなー


あー……




kn｢…癒し欲しい…｣




……まだ起きてるかな、なかむ




俺は部屋を出て、廊下を過ぎて

大きな鉄の扉を開く




kn｢…失礼しまーす…｣




ガチャ…




kn｢…｣

na｢…………でも…これは確か……｣



部屋を覗くと、なにやら難しそうな書類に集中するなかむがいた

俺は静かに彼に近付く



kn｢……わっ！｣

na｢…ぉわっ！！｣



なかむの肩が跳ねて、

丸い彼の瞳が大きく見開かれる



na｢…びっ…くりしたぁ〜……｣


kn｢へへ｣

na｢心臓バックバクだよ…｣

kn｢ごめんごめんw｣

na｢いいけど…

…どしたの…？こんな時間に｣



なかむが椅子の手すりに手を置いて、首を傾げる



kn｢あのー…癒されに来た｣

na｢いやさ…？｣

kn｢…そう｣



俺は椅子に座るなかむを、立ったまま後ろから抱きしめる

ぎゅー……



na｢……え…っ｣

kn｢…んー……｣

na｢……き、きんときー…？｣



……あー……癒される……

髪の毛ふわふわ…



na｢……な、なんなのこの手は｣



なかむがつんつんと俺の手をつつく



kn｢…んー？充電充電、なかむの｣

na｢…なんか、言い方…

…まぁいいけど｣



と言いながら、なかむが俺の指を握る



na｢……｣


にぎにぎ…


kn｢…な、なかむさん？｣

na｢……｣



……かわいい



na｢………きんとき、…｣

kn｢うん？｣



俺の手を握りながら、なかむが呟く



na｢……ありがとね｣

kn｢え？｣



…なんかしたっけ？俺？




na｢……王らしく、とか…国の為に、とか…

…きんときと居ると、なんか…全部忘れられるんだよね｣




なかむがニコッと笑う




kn｢ふふ、魔法じゃん俺｣

na｢…そ、俺の最強まほう！｣



なかむが魔法を出すみたいなポーズで振り向く



kn｢ふはっ｣




…癒し過ぎ



kn｢…じゃあ、なかむも魔法だね｣

na｢えっ？…俺？｣



キョトンとした顔で自分を指差すなかむ



kn｢うん、｣

na｢なんの魔法？｣



……うーん…



kn｢…秘密？｣

na｢え〜！

それ気になるやつじゃんっ｣




不満そうにそっぽを向くなかむを撫でて、再び抱きしめる




kn｢…んー……｣




ぎゅー…




na｢……お疲れ｣


kn｢ありがと


………ね、今日は一緒に寝ようよ｣




na｢…へへ、いいね｣









ー

【暴力×sm】メイド→←【nabr】出勤

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