【BL】わてさん達の愛し方

【knna】星空 ページ3

knside







学校帰りのカラオケを終えて、暗い道を歩く




na｢…めっちゃ歌ったぁ〜！｣



にこにこと嬉しそうななかむの顔が、暗闇の中で光る


kn｢ふふ、なかむ今日めちゃくちゃ曲入れてたね｣

na｢めっちゃ何か歌いたい気分だったんだよね〜！｣

kn｢良かったね〜｣



そこで、丁度わかれ道にぶつかる

いつもここで俺達は別れる



kn｢ん、じゃまた…｣

na｢…｣




？

なかむが俺の服の袖をきゅっと掴む




kn｢なかむ？どした？｣

na｢……もう、ちょっと…一緒に居たいな…とか思ったり…｣

kn｢え"っ｣



少し赤らんだ顔で俯く彼

っ可愛すぎるなこれ…？！



na｢だめ…？｣



俺の顔を寂しそうに覗き込む



kn｢…全然いいよ？じゃあちょっと…遠回りしよっか｣

na｢ほんと？！

じゃああっちの道行きたいんだけど…｣



瞳を輝かせて横の道を指差すなかむ



kn｢んー…あっち？｣



あっちはちょっとボコボコした道だった気が…

大丈夫かな？



na｢あの…あっち…空綺麗に見えるからさ｣



ちょっと恥ずかしそうにそう言うなかむ

…行くしかねぇな()



kn｢そうなの？｣

na｢そう！山道だからさ、いわゆる構造物？建物が全然無くてさ…めっちゃ綺麗なんだよね｣



全然知らなかった




na｢…！！

ほら、きんとき！見て〜！！｣



うきうきしながら空を指差すなかむ



kn｢ぉわ…！！

まじで綺麗じゃん…！｣



キラキラしてる…



na｢でしょ！

でね、あっちに行くと…｣

kn｢…ぇ｣



嬉しそうに空を見上げる彼の体が

ぐらっと傾く



kn｢…っあっぶないよ？！｣



ギリギリで彼を受け止める

良かった…



na｢…へ…｣



ぽかんとしている彼に、軽いでこぴんをする



na｢あだっ…｣

kn｢馬っ鹿ホントに…！｣

na｢何で俺…足…え？｣



なかむの足元には、大きめの石が落ちていた



na｢こんなとこにあったんだ石…｣

kn｢あったんだじゃないのよ…w｣



まじでヒヤヒヤした…



kn｢気をつけてね？！｣

na｢星空デートが事故デートになるとこだったわ…｣



ホントにそうだよ…？！



kn｢やばすぎ｣


na｢…あ、分かった！

転ばないようにきんときの方見てるね俺｣


kn｢そ…れ結局転ばない？！俺は嬉しいけどさぁ…｣

na｢大丈夫大丈夫｣



と言いながら既にふらついているなかむ



kn｢本当かな…？！｣




まぁ…ふらついて、きんときぃ〜って

手伸ばしてくるなかむが可愛かったからオールOKかな()







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