【BL】わてさん達の愛し方

【nakr】病棟 ページ13

※えすけパロ


ー







na｢…ん〜…｣



真っ白な壁に、真っ白なカーテン

病棟の一室で俺はカルテを整理する



na｢…｣



……患者の皆、いい子にしてるかな



na｢…ねぇきりや〜ん｣



ドサッ

俺は隣に顔を傾けて、きりやんにもたれ掛かる



kr｢…ぅえ、｣



瞳を見開く彼



kr｢何？｣

na｢…どう？｣

kr｢いや、どう…って、重い｣

na｢違う違う｣


kr｢？｣



白衣の袖をきゅっと握り、首を傾げる彼



na｢……患者の皆のことね｣

kr｢！あ〜…あいつらね、まぁ…結構治ってきてんじゃない？｣

na｢ホント？｣

kr｢うん｣


na｢……｣



俺は、きりやんの頬に手を添える



kr｢…ぇ、な、かむ……？｣



彼がどぎまぎしながら振り向く



na｢…ん？｣

kr｢…な、なにこの手｣



……うーわ、こっち見るだけで可愛いじゃん



na｢愛でる手｣

kr｢…っ何それ…？！｣



とか言いつつ嫌がりはしないっていうね



kr｢ぅおー…？｣

na｢……あ、隈出来てる｣



彼の眼鏡を持ち上げると、目元がぷっくりと膨らみ青黒くなっている



na｢っめっちゃ黒いんだけど…！｣

kr｢…あー…ちょっと、忙しかったし…｣

na｢なん徹？これ｣

kr｢…えー…？多分3｣



？！



na｢っバカじゃん、寝るよ早く｣



俺はきりやんの袖をひっぱり、ベッドへ向かう



kr｢…え〜…｣

na｢え〜じゃないの、｣

kr｢俺まだやる事あんだけど｣



きりやんが上目遣いで俺の白衣をひっぱる



na｢…っ｣



…っそんな可愛い顔しても俺はごまかされないぞ!



kr｢…なかむ〜…｣



っっ…



na｢っ…いいから寝なさい早く！｣

kr｢…ぅえ〜……分かったって｣



渋々ベッドに入るきりやん



na｢…っ｣



っあぶね〜









ー

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