才虎君、誕生日おめでとう！ ページ5
芽斗吏「ふん、なんだ。そんな事でこの俺様が動くとでも思うのか。」
体育座りのまま、私を睨んでくる。
…私はシークレットブーツをなめていたのかもしれない。
『あ、あのさ…10�冉悗�低くなるくらいどうってこと無いし…。』
芽斗吏「…10�僉△世函�」
その時、才虎君がすっと立ち上がり私の方へと向かっていく。
芽斗吏「そのたかが10�僂撚桐佑�どれだけ苦労したのか分かっているのか！？…兄と比べられるこの気持ちが…！」
『…才虎君…。』
才虎君の顔は必死そのものだった。
…才虎君は過去にトラウマを抱えているようだ。だが、今はそこに触れるべきではない。
…私は、才虎君の肩の手を置いた。
『…才虎君。はっきり言って、身長なんてどうでも良い！』
芽斗吏「…は？」
『私さ、こういう時ってそれっぽい言葉とか言えないし、駄目な人だと思う。…だからさ、思ったことを正直に言うね！』
完全に空気になっているナナシをチラリと見て、一呼吸を置く。
『身長が無いくらいどうってことないよ！身長があったって無くったって才虎君は才虎君！そんなに変わりは、無い！…多分。』
芽斗吏「最後の一言は余計だ。…はは。まあ、こんなんで説得された俺様も俺様、か。…お前のそういう所…大好きだ。」
突然の告白に流石の私もたじろいでしまった。
しかも滅多に見れない才虎君の笑顔…。
これは撮らざるを得ない！
急いで持ってきた鞄を漁るとカメラを取り出そうとすると、プレゼントに目が止まった。
『あ、そういえば。…才虎君、ほら。プレゼント！』
鞄の中に大切にしまってあった白い薔薇の花を取り出す。
本数は11本。かなりお金がかかった。
芽斗吏「ほう、考えることは同じか。」
才虎君が黒服から受け取った花を私に渡す。
『同じ白薔薇！？しかも12本…！一本負けた…！こうなったら13本にして…！』
芽斗吏「それは止めておけ！」
全力で止められた。
『あ、そうだ。もう一つプレゼントあったんだ
よね！』
再び鞄を漁る。
ファイルの中に大事に閉まってあった遊園地のチケット。
『…私と遊園地に行って下さい！』
そう、頭を下げると才虎君が近づいてくる。
芽斗吏「なんだ。貧乏人の癖に俺様を誘おうとでもいうのか。」
…やっぱり、駄目か。
芽斗吏「…行くからにはちゃんとエスコートしておいてやる。」
『…え、やったあ！この遊園地、日本一怖いお化け屋敷があるから一度行ってみたかったんだ！』
芽斗吏「え。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まるー - いつもキュンキュンしながら読ませていただいています！この作品、本当に大好きです！更新これからも頑張ってください！ (2018年9月30日 21時) (
レス) id: b1555a1980 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン(プロフ) - 亜乱さん» 更新遅れてすいません…！ちょっと最近ネタが無くなりつつあるので、その場の思い付きで書いているので更新が遅くなってしまいました。速く更新できるように気を付けていきますね！ (2018年9月25日 6時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
亜乱 - めさくそ続きが気になります！！それにしても才虎がか、可愛い…(( こうしんがんばです！！！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: 7a4fd9fb97 (このIDを非表示/違反報告)
レミ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！この小説本当に大好きでいつも楽しく読ませていただいています！！更新いつも楽しみにしています、これからも頑張ってください！！ (2018年9月10日 23時) (レス) id: bcf4cc8d9e (このIDを非表示/違反報告)
黒枝 - とても面白いです！ 頑張ってくださいo(・`д・´｡)！ (2018年9月9日 17時) (レス) id: acc57dbcbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リプトン | 作成日時：2018年7月20日 18時
