【特別編】初詣に行こう！ 前編 ページ38
お正月になったら皆さん一度は行くであろう初詣。
私はこの日のために着物を借りてきておいたので用意周到だった。
着物を着るのは久しぶりの事だったので、なんだか歩きづらく、足元がぎこちなくなる。
才虎君はいつも初詣に行っていないということなので誘って来たんだけど…。
…遅いな。
やっぱり無理に誘ったから機嫌を損ねてしまったのだろうか。
辺りをキョロキョロと見渡しても親子連れや、恋人らしき人達しか見当たらない。
私は半ば諦めて、参拝の列に並ぼうとするその瞬間だった。
けたたましい車のブレーキ音が鳴ったと思うと、一気に神社が騒がしくなる。
…大方予想は出来ているけれど、一応振り返ってみる。
芽斗吏「道を開けろ、貧乏人共。」
そこには全身黒いスーツを着て、サングラスをつけた才虎君の姿があった。
なんだかいつもより偉そうな態度をしていて、私の姿を確認すると私の元へと近づいてくる。
芽斗吏「よお、(人１)。わざわざ来てやったぞ。」
才虎君がサングラスを外して、上から目線の態度で話しかけてくる。
相変わらず周りはざわついているままで、先程から痛いほど視線を感じた。
『ああ…うん。それよりも才虎君…その格好は？』
芽斗吏「ああ。これは先程取り寄せた、アルマーニのスーツだ。…なにか問題があるのか？」
アルマーニ！？
別に初詣に服装のルールは無いから別に良いとは思うんだけど…見たかったな、才虎君の着物姿。
私は才虎君に気付かれないように小さくため息を吐いたのであった。
芽斗吏「ふうん…これが神社という奴か。…案外狭い所だな。おい、初詣とやらはどこでするんだ？」
才虎君は神社を一瞥すると、チッと舌打ちをし
て私に質問をしてきた。
『えっと、そこなんだけど…。』
私が恐る恐る指を指したのは老若男女が並ぶ列だった。
その場所は明らかに才虎君が嫌がりそうな場所だったので、伝えるだけでも冷や汗が止まらない。
芽斗吏「チッ…仕方ないな。(人１)、並ぶぞ。」
返ってきた返事は私が予想していたとは全く別の返事だった。
才虎君の事だから、ついお金で解決すると思っていたんだけど…。
『意外だね。まさか、才虎君がちゃんと列に並んでくれるなんて。』
芽斗吏「あ、ああ。…列に並ばないとチャーシューで殴られると知ったからな。」
チャーシューで殴られる…どういうことだろう？
その疑問は、私の中でずっと渦巻いていたのであった。
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まるー - いつもキュンキュンしながら読ませていただいています！この作品、本当に大好きです！更新これからも頑張ってください！ (2018年9月30日 21時) (
レス) id: b1555a1980 (このIDを非表示/違反報告)
リプトン(プロフ) - 亜乱さん» 更新遅れてすいません…！ちょっと最近ネタが無くなりつつあるので、その場の思い付きで書いているので更新が遅くなってしまいました。速く更新できるように気を付けていきますね！ (2018年9月25日 6時) (レス) id: 834b297079 (このIDを非表示/違反報告)
亜乱 - めさくそ続きが気になります！！それにしても才虎がか、可愛い…(( こうしんがんばです！！！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: 7a4fd9fb97 (このIDを非表示/違反報告)
レミ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！この小説本当に大好きでいつも楽しく読ませていただいています！！更新いつも楽しみにしています、これからも頑張ってください！！ (2018年9月10日 23時) (レス) id: bcf4cc8d9e (このIDを非表示/違反報告)
黒枝 - とても面白いです！ 頑張ってくださいo(・`д・´｡)！ (2018年9月9日 17時) (レス) id: acc57dbcbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リプトン | 作成日時：2018年7月20日 18時
